岸田首相、原潜の保有に慎重 「コスト莫大」
6月 19, 2022 13:12 Asia/Tokyo
岸田首相が日本の防衛力強化を巡り、原子力潜水艦の保有に慎重な姿勢を示しました。
日本の報道各社によりますと、岸田首相は19日日曜のフジテレビ番組で、原子力潜水艦の保有の是非に関する質疑に対し、「莫大なコストと多くの開発までの人員が必要となる。国民の命や暮らしを守るために優先順位が大事だ。その前にやるべきことはあるのではないか」と指摘し、慎重な姿勢を示しています。
また、防衛力強化の必要性を唱える一方、「いきなり原潜にいくのはどうかという思いだ」とし、原潜保有が困難なそのほかの理由として、原子力基本法で原子力の平和利用が定められている点を挙げました。
この番組では与野党9党首が参院選の争点などを議論し、立憲民主党の泉健太代表は原潜保有に「日本に適した戦略とは思わない」と述べ、公明党の山口那津男代表や共産党の志位和夫委員長、れいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首も否定的な見解を示しています。
一方、日本維新の会の松井一郎代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、NHK党の立花孝志党首は保有すべきかとの質問に挙手して前向きな表明を行いました。
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