May 29, 2019 22:18 Asia/Tokyo
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イスラム教徒の断食月、ラマザーン月の最後の金曜日は、イランイスラム共和国の創始者、ホメイニー師によって世界ゴッツの日とされています。

世界ゴッツの日、世界中のイスラム教徒は、デモ行進や行事を開き、パレスチナの虐げられた人々への支援と、シオニスト政権イスラエルの人種差別的な政策への嫌悪を示します。

 

ホメイニー師は、1979年8月、レバノンでのシオニスト政権イスラエルによる新たな犯罪が始まったとき、メッセージの中で、ラマザーン月の最後の金曜日を「世界ゴッツの日」に制定しました。このメッセージには次のようにあります。

「私は世界のイスラム教徒とイスラム政府に対し、シオニスト政権とその支援者の手が及ばないようにするために共に力を合わせ、ラマザーン月最後の金曜日を世界ゴッツの日として、イスラム教徒の国際的な連帯を表明するよう呼びかける」

ホメイニー師

 

ホメイニー師は、繰り返し、世界ゴッツの日の重要性について語りました。ホメイニー師はこのように強調しました。

 

「世界ゴッツの日は国際デーであり、聖地ゴッツだけに限られた日ではない。この日は被抑圧者が覇権主義者に対抗する日である。アメリカやそれ以外の圧制のもとにある人々が、大国に対抗する日である。ゴッツの日は、イスラムの日である。ゴッツの日は、イスラムを復活させ、イスラムの領土でイスラム法を実施させるべき日である。ゴッツの日は、すべての大国に対し、イスラムはこれ以上、あなた方の支配のもとには置かれないと警告すべき日である。ゴッツの日は、イスラムの日である」

 

イスラム共和国の建国者、ホメイニー師は、世界ゴッツの日を制定することで、シオニストの占領に対するパレスチナ人の合法的なすべての権利を実現させるためパレスチナの問題や理念を、イスラム世界の第一の問題としたのです。

 

ホメイニー師の見解やメッセージは、ゴッツやパレスチナの問題が、一部のアラブ諸国だけの問題ではなく、イスラム世界全体の第一の問題であること、イスラム世界はこの重要な問題に対して連帯すべきであることを示しています。世界ゴッツの日は、シオニスト政権によるパレスチナ人への圧制を世界の人々に明らかにしました。そして現在、ホメイニー師のイニシアチブにより、西アジアからアメリカ大陸、アフリカ大陸にいたる地球上の各地で、パレスチナ人と聖地を支持する声が響いています。

 

ホメイニー師のパレスチナ問題への注目を促す役割は、多くの人々や思想家によって賞賛されました。現在、ホメイニー師の名は、パレスチナ問題とともに知られています。パレスチナ問題が扱われる際にはいつも、聖地とパレスチナの問題を忘れさせまいとするホメイニー師の貴重な努力が語られています。

 

イスラム革命の勝利後、パレスチナ情勢への注目が高まり、世界の人々は、ホメイニー師の思想のもとでのイランの努力により、パレスチナ情勢を理解するようになり、パレスチナ人に対してどのような圧制が行われているかを悟りました。1979年のホメイニー師の指導によるイスラム革命は、パレスチナ問題の歴史的な流れを変え、世界の人々に、どのような勢力が、どのような政策によって、パレスチナ人の祖国を強奪し、圧制を行い、パレスチナ人を難民にし、最悪の生活状況に直面させているかを教えました。明らかに、イスラム革命と、ホメイニー師によるパレスチナ問題への注目は、パレスチナの闘争の歴史に新たな息吹を吹き込み、シオニスト政権に対抗する唯一の選択肢は抵抗であり、それによって、奪われた権利を取り戻すことができるということを示しました。

 

ホメイニー師は、シオニスト政権という偽りの存在や、抵抗勢力の関係の変化に反対する中で、中東の地政学的な状況をパレスチナの有利に変えました。これにより、パレスチナが占領されてから70年が経過した今もなお、シオニスト政権の政治家とその支持者たちは、恐怖の中で生活しています。

 

パレスチナ人の対イスラエル抵抗運動は、イスラム世界における覇権主義者のパワーバランスを崩しました。アクサーモスクや聖地ベイトルモガッダス・エルサレムは、今もイスラム世界やパレスチナの心臓部であり、それが生き続けているのは、世界ゴッツの日の制定によって、ホメイニー師がパレスチナ問題に注目を寄せたことによるものです。

 

パレスチナの人々とイスラム世界が、現在、聖地の問題に神経を尖らせていることから、アメリカの政治家は、イスラエルを支持するための根本的な措置を講じることができずにいます。現在、アメリカのトランプ大統領も、大使館をテルアビブから聖地に移転させる計画から後退することを余儀なくされています。パレスチナ領土の現在の状況は、パレスチナ人の優勢を示しており、彼らはさらなる統一により、抵抗の道を続けることによって、イスラムの敵の悪しき陰謀を退けることができるのです。

 

パレスチナ問題の解決に向け、数々の計画が提起されていますが、それらのいずれも、パレスチナ人の権利を完全に実現することはできていません。和平協議も、パレスチナの人々を、シオニスト政権に対する抵抗から遠ざけるための戦術です。一方で、抵抗こそ、パレスチナ問題を解決する手段です。聖地の抵抗運動の継続は、パレスチナのすべての権利と理想を保障するものとなるでしょう。

 

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、昨年2月にテヘランで開催されたパレスチナ抵抗運動支援国際会議で、シオニスト政権との和平プロセスの失敗に触れ、次のように語りました。

「パレスチナ人は過去30年の中で、2つの異なったモデルを経験してきた。抵抗運動は、和平プロセスの対極にあり、パレスチナ人に大きな成果をもたらしてきた」

 

戦いの分野と同時に、政治の分野も重要です。この中で、イランはパレスチナ問題を解決するための重要かつ具体的な計画を提起し、ハーメネイー師もそれを強調しています。イランは常に、パレスチナ人自身が、民主的な方法によって将来を決定する必要性を強調していますが、残念ながら、西側諸国は、民主主義を謳いながら、この問題を無視しています。

 

ハーメネイー師は2000年、国際的に受け入れられた原則、特に国連憲章に基づく人道的、法的かつ公平な提案として、パレスチナ人の将来を決定するための国民投票の実施を提案しました。ハーメネイー師はこの提案について説明する中で、繰り返し次のように強調しています。

 

「パレスチナ問題の唯一の解決法は、パレスチナ領土内に留まっている人であろうと、この領土の外にいる人であろうと、占領的な移住者ではなく、真のパレスチナ人が、国の体制を決定することだ。現在、パレスチナの領土を占領している強奪的な政権は、この領土に対して何の権利も持たない。彼らは圧制的な大国によって生み出された偽りの政権である。そのため、パレスチナ人に対して、この政権を正式に認めることを求めるべきではない」

 

世界ゴッツの日は、ホメイニー師の賢明なイニシアチブによって制定された日であり、これによって、パレスチナと聖地の問題は、世界の人々に忘れられることなく、生き続けているのです。

世界ゴッツの日の行進

 

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