バーレーンで議会選挙が実施も、反体制派はボイコット
バーレーンで、議会・地方選挙が12日土曜、実施されていますが、反体制派はこれをボイコットしています。
.革命派や人権団体は、この選挙が自由を伴わず民主主義的な基準や透明性に欠けるものだとしています。
バーレーンでは、2011年2月14日から反体制運動が続いており、人々は自由、公正、差別の解消、選挙により選ばれた体制を発足させることを求めています。
しかし、バーレーンのハリーファ王家は人々の求めに応えることなく、今月12日に議会選挙を行うと発表しました。
この点に関して、バーレーン・イスラム運動のシェイク・アブドラ・アル・サレハ事務局長は、IRIB通信のインタビューで、同国の議会選挙と地方選挙について、「わが国の野党は、公正な選挙および平和的な政権交代を求めている」と語っています。
しかし、バーレーン当局が行っているのは選挙ではなく、権威主義的で独裁的な力の強化でしかないことから、知識人、エリートを含むすべての野党勢力や反対派の人物はこの選挙をボイコットし、選挙への不参加に賛成しています。
バーレーンのアル・ワファ・イスラム運動の指導者の一人であるセイド・モルテザ・アル・サンディ氏も、「バーレーンの人々は選挙をボイコットしたいと考えており、わが国の政権は欺瞞によって、そして、アメリカ軍、イギリス軍、ハリーファ現政権を支持するシオニストなどの外国軍の助けを借りて、権力を維持したいと考えている」と語りました。
バーレーン自由化運動のアブドル・ラウフ・アル・シャイエブ事務局長も、同国の議会・地方選挙について、「バーレーン市民は虚偽の選挙をボイコットしている」と述べました。
バーレーンの反体制派の1人、ラシド・アル・ラシード氏 も、バーレーンには民主主義がないことを指摘し、「この独裁政権を支持する覇権主義国は、この独裁政権が国民に受け入れられておらず、国民に嫌われていることを熟知している」と語っています。