アムネスティが、米政府によるサウジ皇太子免責を批判
11月 20, 2022 19:18 Asia/Tokyo
2018年にサウジアラビアの反体制派ジャーナリストであるジャマル・カショギ氏が殺害された事件で、米政府がサウジのムハンマド皇太子を免責する決定をしたことをうけ、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルがバイデン米大統領を批判しました。
アムネスティはまた、ムハンマド皇太子が新たに首相に任命されたことについても、「このような決定は、カショギ氏の婚約者ハティジェ・ジェンギズさんが起こした訴訟をはじめあらゆる訴訟からムハンマド皇太子が守られることを意味し、人権活動家らの懸念を引き起こす」としています。
アムネスティのアグネス・カラマード事務局長は、「今回の米政府の決定は、嫌悪すべき深刻な裏切り以外の何物でもない」と述べています。
カショギ氏は2018年10月、トルコ・イスタンブールのサウジ領事館を訪れた際、サウジの工作員に残虐な方法で殺害されたとされています。米情報機関は、ムハンマド皇太子がカショギ氏殺害を命じたとみています。
切り刻まれて薬品で溶解処理されたとされるカショギ氏の遺体は、いまだに見つかっていません。
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