アムネスティ、ロナウド選手のサウジ移籍に注文
(last modified Sat, 07 Jan 2023 10:26:38 GMT )
1月 07, 2023 19:26 Asia/Tokyo

国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、サウジアラビアのサッカークラブ・アルナスルへの移籍を発表したクリスティアーノ・ロナウド選手について、同国の人権問題に注目するよう求めました。

CNNによりますと、アムネスティ西アジア担当のダナ・アフメド氏は声明の中で、「ロナウド選手のアルナスル移籍は、サウジアラビアにおけるスポーツウォッシングに該当する」と指摘しました。

スポーツウォッシングとは、スポーツを隠れ蓑に、当該国などが抱える問題などから注目を逸らす行為を指します。

アフメド氏は声明で、「サウジ当局がロナウド選手を宣伝材料として、同国の恐るべき人権状況から目をそらす手段として利用する可能性は非常に高い」としました。

そして、ロナウド選手に対して、「自身の名声と地位がサウジのスポーツウォッシングの道具になるのを許してはならない。アルナスルで過ごす時間を使い、サウジが抱える無数の人権問題について声を上げるべきだ」と求めました。

ロナウド選手は2日、アルナスルへの移籍発表の際、「このクラブとこの国について、従来と異なる展望を示したい。それがこの機会を生かすことにした理由だ」と語っていました。

CNNの取材に対し、サウジ側・ロナウド選手側いずれもコメントはしていないということです。

 


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