ロシア、「イラクで犯した西側の犯罪は処罰ないまま」
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西側のイラクで犯した犯罪
ロシアのネベンジャ国連大使が、「2003年のイラク侵攻で行われた多くの犯罪は処罰されないままであるが、公正な裁きを期待するのは非現実的だろう」としました。
2003年2月5日という日付は、アメリカがどんな状況でも覇権欲を捨てないことを証明した、歴史に残る日です。当時のパウエル米国務長官はこの日、国連安保理においてイラクが化学・生物兵器を保有しているとする虚偽の証言を行いました。この虚言の結果、アメリカはイラクに侵攻し、イラク市民にとってまぎれもなく大災難を引き起こすこととなったのです。
イルナー通信が8日水曜、報じたところによりますと、ネベンジャ国連大使は、アメリカがイラクについて軍事侵攻の下地を築く目的で嘘をついたこの記念日の3日後となる同日、この件をめぐる裁きが行われていないことを批判しながら、「イラクで西側が行った犯罪は見て見ぬふりをされ、罰せられないままである」と述べました。
続けて、アメリカが20年前、イラクに大量破壊兵器が存在すると主張して大きな嘘をつき、同国に対しての決議や軍事行動を求めたことについて触れ、「世界の多くの出来事が検証されないままになっている。イラクについての嘘も、完全な調査は行われていない」と指摘しました。
また、安全保障理事会の一部メンバーが取る偽善的政策について述べながら、「さまざまな疑問が残ることになるが、多くの犯罪において、それは存在しなかったように扱われる。まるで、そのような出来事が起こらなかったようにだ」と説明しました。
20年前に開かれたアメリカの主張内容を調査するための安全保障理事会会合において、ロシアは、提出された資料はイラクに大量破壊兵器が存在するという主張を証明するのに不十分であるとし、結果的に、当時のイラク政府に対する決議および軍事力行使の採決には至りませんでした。しかし、アメリカとイギリスはそれにもかかわらず、国際社会の承認なしにイラクへの軍事侵攻を開始しました。
CIA米中央情報局は議会への報告書において、侵攻が行われた時点でイラク国内には大量破壊兵器が一切なかったとしています。また、当時同国の国務長官だったパウエル氏も後になってから、自分のついた嘘は経歴の中で汚点となっており、情報面での大失敗だったとしています。


