シリア大統領、「米は世界で最も傲慢な国家」
3月 18, 2023 16:40 Asia/Tokyo
シリアのアサド大統領は、米軍のミリー統合参謀本部議長がシリア北部を極秘裡に訪問したことをめぐり、「この訪問は米国が世界で最も傲慢な国家であることを示している」と述べました。
米軍の制服組トップであるミリー統合参謀本部議長は今月4日、ダマスカスに首都を置くシリア合法政府から入国許可を得ることなく、国際法に違反するかたちでシリア北部を訪問しました。
アサド大統領は、ロシア・アルヨウムとのインタビューにおいて、「現在世界は多極主義になりつつあり、米国はすでにその威信を失っている」と述べました。
続けて、「シリア政府が優先事項としているのは、自国領土に違法に駐留する外国軍、すなわちトルコ軍と米軍の撤退である」と強調しました。
また、シオニスト政権イスラエルがシリア領土に対し侵略的攻撃を続けていることに触れ、「イスラエル政権はシリア各地への空爆をやめておらず、2013年から継続してシリアを引っ掻き回している。テロ組織ISISも、彼らがこのような流れの中で米国と協力して作り出したものだ」と指摘しました。
一方、中国の仲介でイランとサウジアラビアが結んだ関係正常化合意は嬉しい驚きだとして、「イランは、我が国にとって40年来の堅固な関係を持つ国だ」と述べました。
イランとサウジアラビアは今月10日、中国・北京で交渉を行い、7年ぶりに外交関係を正常化することで合意しています。