イエメン侵略、死者1万8000人超・負傷者3万人超で9年目に突入
イエメンの人権団体「Ein Al-Ensania」が、同国へサウジアラビアとアメリカおよびその連合諸国が8年間にわたり行っている侵略により、イエメン人が1万8140人死亡、3万254人負傷していることを明らかにしました。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、その他の複数の国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへ軍事侵略を行い、同国を全面的に封鎖してきました。
イルナー通信が25日土曜、報じたところによりますと、Ein Al-Ensaniaは最新の報告において、丸8年におよぶイエメン侵略で発生した犠牲について明らかにしました。
同団体は、「同期間には、侵略者らの空爆により子どもが479人死亡、4790人負傷している。また、女性も2458人死亡、2988人負傷している」としました。
この報告によれば、イエメン国内ではこの8年間に、15の空港、16の港、346の発電所・配電施設、617の通信関連施設、3095の貯水池・取水施設、2105の公共インフラ、7293の街道・橋梁が攻撃を受けています。
また、60万3110の住宅、182の大学関連施設、1714のモスク、417の病院・医療センター、1265の学校・教育施設、1万1350の農場、141のスポーツ施設、258の歴史遺跡、61の報道関連施設も、侵略者らの空爆で損壊しています。
この報告にある死亡者・負傷者の統計は、空爆によるものに限定されており、封鎖によって引き起こされている犠牲については触れられていません。しかしイエメンでは現在、封鎖が原因の食糧難や栄養不足で6分に1人の子どもが死亡しているほか、1700万人の国民が食料危機にさらされています。
指摘されるべき点は、サウジアラビア主導アラブ連合は、イエメンの国民や軍の勇敢な抵抗、そしてミサイルや無人機を使ったその特殊作戦に目的達成を阻まれ、停戦受け入れを余儀なくされたことです。ただしこの停戦は、侵略者たるアラブ連合の妨害によって、2か月の延長を2回行った後に終了しています。