イスラエルによるガザ市民の大量虐殺
(last modified Sun, 29 Oct 2023 11:12:04 GMT )
10月 29, 2023 20:12 Asia/Tokyo
  • イスラエルによるガザ市民の大量虐殺
    イスラエルによるガザ市民の大量虐殺

シオニスト政権イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃開始から3週間が経過しました。この攻撃に関しては、いくつかの注目すべき点があります。

最初の点は、イスラエルによるガザ地上侵攻は失敗し、軍は前進できていないということです。一部情報によれば、イスラエル軍はこの地上侵攻で甚大な被害を被っており、司令官の1人がパレスチナ側の急襲を受け捕虜となったということです。

このことは、イスラエル軍のアキレス腱がガザへの地上侵攻であり、多くの犠牲をもたらすものであることを再び証明しました。今月7日にパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの攻撃を受けて以降、イスラエルは民間人に向けた大規模な軍事攻撃により報復することを主眼に置いてきました。そのため、この3週間の間、ガザ地区に連日大量の爆弾を投下し、7000人の死者と2万人近くの負傷者、そして1000万人以上の難民をもたらしました。その数は今も増え続けています。

イスラエルはまた、ガザ地区への重機の燃料の搬入を妨害しており、がれき除去ができなくなっています。

イスラエルは今この瞬間もパレスチナ人の大量虐殺を続けており、停戦にむけたあらゆる動きに抵抗しています。27日夜から始まった地上侵攻作戦は、カタールを仲介とした人質解放交渉やガザへの食料や水、燃料の搬入について合意に近づいていた最中に行われました。イスラエルは地上侵攻を開始することで、故意にこの合意の履行を阻止したのです。

注目すべき点は、現在のネタニヤフ政権が、これまでの政権とは異なり、自らの捕虜・人質の命を一切顧みないことです。ガザへの攻撃でシオニスト政権側の人質にも死者が出ているにもかかわらず、仲介交渉を破談にすることでさらに人質たちの命を危うくしています。

シオニスト政権は今回の戦争の当初から、あらゆる国際法や人権規約、戦争法などをかなぐり捨て、120カ国が賛成した国連総会決議も無視しています。現在の人道状況の悪化を食い止めようとしないばかりか、むしろ反対に地上攻撃や空爆を激化させ、状況を悪化させようとしています。そして最近は、ガザ地区のすべての通信を遮断し、世界からの批判を避けようとしています。

イスラエルによる戦争犯罪の激化は、ネタニヤフ政権の人種差別・犯罪的性格からくるものですが、それ以外にも欧米による一方的なイスラエル支持も原因のひとつです。ガザで起きている戦争犯罪は、そうした欧米諸国の責任でもあるのです。

 


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