中国外務省報道官、処理水問題で「日本は責任ある態度を」
11月 18, 2023 20:12 Asia/Tokyo
中国外務省の毛寧報道官は、福島第一原発の処理水放出問題について、日本が責任ある態度をとるよう求めました。
中国・新華社通信によりますと、毛報道官は18日の記者会見で、APEC首脳会議出席のため訪米した岸田首相が現地で中国の習近平国家主席と会談し、中国政府による日本産海産物の禁輸措置の撤廃を求めたことについて、「習近平主席は日本の福島放射能汚染水の海洋放出は全人類の健康、世界の海洋環境、国際公共利益に関わっていると指摘し、日本は国内外の合理的な懸念に真摯に対応し、責任ある建設的な態度で適切に処理すべきだと表明した」と述べました。
そして、「中国を含む各国が相応の予防・対応措置を取り、食品の安全と民衆の健康を守ることは、完全に正当かつ合理的で必要である。日本が中国に歩み寄り、建設的な態度で、協議と交渉を通じて、福島放射能汚染水の海洋放出問題を解決する適切な道を見つけることを望む」としました。
日本政府は今年8月から福島第一原発の処理水の海洋放出を開始し、毎月1回のペースで継続しています。
IAEA・国際原子力機関は、この海洋放出による人体への健康被害は生じないとしていますが、中国はこれに反発し、日本産海産物の全面禁輸に踏み切りました。
タグ