英ガーディアン紙、「ガザでの恐るべき人的犠牲は決して忘却されてはならない」
(last modified Thu, 23 Nov 2023 08:04:32 GMT )
11月 23, 2023 17:04 Asia/Tokyo
  • ガザでの恐るべき人的犠牲
    ガザでの恐るべき人的犠牲

英紙ガーディアンが、パレスチナ・ガザに対する戦争を他の戦争や紛争と比較した記事において、「この紛争での人的犠牲者数は恐るべきものである」とし、この問題の次元を決して忘れるべきではないと報じました。

ガーディアン紙は「たとえガザ紛争停戦合意によりイスラエルの攻撃が4日間停止されたとしても、その人的被害は人々の想像を超えたはるかに深刻なものである」としました。

そして、シオニスト政権イスラエル当局は、この紛争での人的被害の統計数から自らの犯罪の重大さが明らかになることから、死傷者数の統計を煙に巻こうとしていると記しています。

ガーディアン紙はさらに、「ガザの犠牲者数は他の戦争や紛争と比べても愕然とさせられるものである」としました。

そして記事の最後では「停戦は歓迎されるかもしれないが、広範囲にわたるインフラ破壊は、爆撃の停止後も長期間にわたり人々の死亡が続くことを意味する」と結んでいます。

英紙ガーディアン

 

西側諸国の視点では、イスラエルの犯罪の結果、どれだけのガザ住民が命を落とすかについてはどうでもよく、罪なき人々の生命をむざむざと無視するこの図々しさが議論されることは極めてまれです。

ガザでの民間人の生命の軽視が国際的に懸念されているにもかかわらず、アメリカ政府はイスラエルに対する155mm砲弾、誘導ミサイル、防空システムなどの兵器の供給を継続すると主張しています。

また、バイデン政権はイスラエル政府に対し143億ドルの軍事支援に加え、年間34億ドルの援助を約束しています。

一方で、30以上の救援機関がオースティン米国防長官に書簡を送付し、イスラエルへの弾薬提供をやめるよう要請しています。

毎年WHO世界保健機関の年次総会でパレスチナ関連特別決議として説明され、190か国が賛成票を投じている同組織の多数の報告書によれば、過去20年間のパレスチナの状況は決して正常だったことはなく、パレスチナ人は最近の戦争前でも平常の生活に相応しい人道状況を享受したことは全くありませんでした。

WHOの報告書や資料によりますと、ガザには安全な場所はなく、150万人以上の避難民が天井のない監獄で暮らしている状態にあるということです。

この数年間で、178万人のパレスチナ人が極度の貧困と食糧不安を、また137万人のパレスチナ人が深刻な水不足を経験していると言われています。

 


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