ガザ・パレスチナ保健省が、アクサー病院の機能停止について警告
ガザのパレスチナ保健省が、「シオニスト政権イスラエルは、ガザのアクサー病院を機能停止させようと目論んでいるが、それは数千人のパレスチナ人罹患者や負傷者に対して死を宣告することと同義である」と警告しました。
パレスチナのサマー通信が8日月曜、報じたところによりますと、同省はこのような警告を行いながら、占領者たるシオニスト政権がアクサー病院の患者および医療スタッフに対して無人機によるテロ攻撃を行っていると説明しました。
そして、「負傷者や病人は、シオニスト政権の無人機攻撃によりアクサー病院からの避難を余儀なくされている」としました。
国境なき医師団は6日土曜、シオニスト政権イスラエル軍によるアクサー病院への攻撃が激化したことを受け、同病院をはじめとしたガザ中部からスタッフを撤退させました。
また、国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンは7日日曜の報告で、ガザで毎日少なくとも10人の子どもが新たに障害を負っていることを明らかにしました。
この報告によれば、ガザではシオニスト政権の攻撃が始まって以降、戦争で片足または両足を失った子どもの数が1000人に達しているということです。
一方、UNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関は、同機関の運営する避難所はすでにあふれ返っており、新たな難民を受け入れる場所がないとしています。
トルコ・アナトリア通信によれば、ガザではインフラの60%以上が、完全に破壊されたか深刻なダメージを受けています。
多くの国際法律専門家は、ガザにおけるイスラエル政権の行為が戦争犯罪もしくは大量虐殺にあたるとしています。さらに、南アフリカなど一部の国々は、国際裁判所への同政権の提訴へと動いています。
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表は、「WFP世界食糧計画の発表では、ガザ住民全員が食糧危機に苦しんでいるとされている」と警告しています。
国連のマーティン・グリフィス人道問題担当事務次長もこれに先立ち、「ガザは、イスラエル政権の容赦ない爆撃によってもはや居住不可能区域と化している」としています。
パレスチナ保健省の7日の発表によれば、ガザ戦争の犠牲者はさらに増加し、殉教者は2万2835人、負傷者は5万8416人に達しています。
西側政府や各人権機関がイスラエル政権の犯罪に関して沈黙していることから、同政権の戦闘機材によるパレスチナ人の女性や子どもの殺害は依然として続けられています。
一方、ガザのパレスチナ抵抗勢力および、レバノン、イラク、イエメン、シリアの各抵抗組織は、このようなシオニスト政権の犯罪に沈黙せず、占領者たる同政権に対しその代償を求めると表明しています。