イエメン・シーア派組織が、米英による自国への軍事侵略に反発
イエメンのシーア派組織アンサーロッラーの政治局員が、自国に対する米英の軍事侵略に反発し、「シオニスト政権イスラエルに対する作戦は継続されるだろう」と述べました。
アメリカとイギリスは4日日曜未明、共同声明を発表し、イエメン国内13拠点の36の対象を攻撃したとしました。
アンサーロッラーの政治局員であるモハンマド・アル・ブハイティー(Mohammed al-Bukhaiti) 氏は、「シオニスト政権イスラエルに対する作戦は、(彼らの行う)パレスチナ・ガザへの侵略が終わる時まで、いかなる犠牲を払ってでも続けられる」と強調しました。
さらに、別のアンサーロッラー政治局員のアリー・アル・カフーム(Ali Al-Qahum)氏は、「侵略者らは、今回の攻撃の結果とイエメンからの軍事的報復を覚悟すべきだ」と述べました。
一方、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は3日土曜、カタール衛星通信アルジャジーラとのインタビューにおいて、紅海の状況が緊迫化した主要因がイスラエル政権のガザ侵略であると指摘しました。
そして、西アジア地域で激化するすべての緊張を止める唯一の方法は、ガザでイスラエル政権が行う侵略を止めさせることだとし、「パレスチナ人には、自分自身の土地を持つ権利がある。彼らにふさわしいのは決して、青空刑務所とでも言うべき全面封鎖下での暮らしなどではない」と強調しました。
アメリカとイギリスは先月11日、国連安保理のイエメン非難決議を受けたかたちで、同国への攻撃を開始しました。
イエメン軍はこの数週間、ガザのパレスチナ国民が行う抵抗を支援するため、紅海およびバブ・エル・マンデブ海峡において、イスラエル政権関連船舶および同政権占領地に向かう船舶を数隻攻撃しており、アメリカとイギリスの攻撃はこの出来事に続くものでした。
イエメン軍は、シオニスト政権イスラエルがガザ攻撃を止めない限り、紅海でのこれらの船舶の攻撃は継続されるとしていますが、その他の船舶については、アデン湾および紅海の自由な航行と完全な安全を保証しています。