イエメン抵抗組織指導者が、英米・イスラエル処罰の必要性を強調
イエメンのシーア派組織・アンサーロッラーのアブドルマリク・アルフーシ事務局長が、イエメン抵抗記念日にあたり、「アラブ諸国の各支配者らが米国の諸政策に盲従していることは、それらの国に不利益をもたらしている」としながら、イラン、レバノンのシーア派組織・ヒズボッラ―、イラクがイエメンの人々を支援していることに感謝を示しました。
アルフーシ事務局長は、9回目を迎えたイエメン国民抵抗記念日にあたり行った演説で、イエメン領土の軍事侵略のためにアメリカ、イギリス、シオニスト政権イスラエルの侵略者連合が形成したトライアングルについて述べながら、来年にはイエメン軍が、自国民や圧政下にあるパレスチナの人々を支援する中で侵略者らに対し驚異的な行動を行うだろうとしました。
同事務局長は、アメリカ、イギリス、シオニスト政権イスラエルのトライアングルについて警告しながら、「10回目のイエメン国民抵抗記念日にイエメン軍は、イエメン国民や圧政下にあるパレスチナの人々を支援する中での自らの進歩的軍事成果とともに、敵の陰謀への抵抗を日々増大させるために立ち上がるだろう」と述べました。
続けて、「イエメンへの侵略は、米国、イギリス、シオニスト政権イスラエルが計画し、この(侵略者)連合によって実行されたが、その際には侵略者連合とその傭兵の28万2879人が死傷することになった」と強調しました。
さらに、「(彼らが)イエメンへ攻撃を行った目的は、地域全体を(攻撃の?)標的にすることにあった。我々は、すべてのアラブ・イスラム諸国との相互理解および平和構築を望み、どのアラブ諸国に対しても敵対的姿勢はとっていない。サウジアラビアやUAEアラブ首長国連邦は、平和の実現を遅らせ続けるような正当な理由を何も持ってはない。我々は現在、米国、イギリス、シオニスト政権イスラエルという悪のトライアングルに直接対峙している。サウジアラビアとUAEは、緊張緩和という段階から、包括的平和を実現させる段階に進むべきである。平和の実現とはつまり、包囲・侵略・占領の終結、および捕虜交換、そして損害賠償である」と説明しました。
そして、イエメンの側に立つすべての方面、中でもイラン、ヒズボッラ―、イラクに対し、感謝の意を示しました。
一方、パレスチナ・ガザで圧政にさらされている人々に向けたメッセージとして、「パレスチナ国民を支援するイエメンの軍事作戦は継続される。我々は、パレスチナ問題に当初から関心を持ってきた」と述べました。