レバノン・ポケベル爆破テロに対する各抵抗組織の声明
17日、レバノン各地で市民が所持していたポケベルが一斉に爆発する事件が起きたことについて、同国のヒズボッラーは声明で、「今回のイスラエルの犯罪は、抵抗組織の聖戦にむけた意志を何倍にも高めるだろう。イスラエルはこの犯罪で、重い代償を支払うことになる」としました。
【ParsToday西アジア】レバノン保健省の発表によると、17日に起きたこのテロによる殉教者は11人、負傷者は現時点で3000人以上に上っています。事件はイスラエルの犯行とされ、ポケベルメーカーが協力していた可能性も指摘されています。
事件をうけてヒズボッラーは声明を発表し、「今回のイスラエルの犯罪は、抵抗組織の聖戦にむけた意志を何倍にも高めるだろう。イスラエルはこの犯罪で、重い代償を支払うことになる」としました。
また、明日19日にはヒズボッラーのナスロッラー事務局長が事件について演説すると報じられました。
レバノンの政党「アマル(希望)」の政治局長でレバノン議会議長のナビーフ・ビッリー氏は、「今回の事件でレバノン国民が自国領土の防衛やイスラエルの攻撃に対する抵抗から手を引くことはない」と強調しました。
また、ハマスも今回のテロ事件について、「イスラエルがアメリカの支援を受けて地域を侵略している中で起きた」としました。
パレスチナ・イスラム聖戦運動も声明でイスラエルを非難し、「敵がこのような行動に出るのは、パレスチナ抵抗勢力から打撃を受けなす術がなくなっているからだ」としました。
イラク・ヒズボッラー旅団は、「レバノンに対するイスラエルの犯罪は、抵抗組織を支持する人々の士気と怒りを高め、我々の兄弟であるレバノン・ヒズボッラーをさらに強力にするだろう。我々も彼らと行動を共にし、イスラエルとの戦いの最終段階に向けて用意を進めていく」としました。
さらに、イエメン・アンサーロッラーのアブドルサラーム報道官も、「ヒズボッラーはこれからもイスラエルに対する抑止力を保ち、レバノンに対して緊張をもたらす行為に大きな代償を支払わせるだろう」と述べました。
同じくイエメンの宗教指導者らでつくる団体は、今回のイスラエルによるテロを「自らの敗北を覆い隠すための臆病な行動」としました。
この他、レバノン駐在のプラスシャール国連特別調整官、エジプトのアブドルアーティー外相、イラクのスーダーニー首相、シリア外務省、イエメンのシャラフッディーン報道官、ヨルダンのサファディ外相が個別に事件を非難する声明を出しました。