ヨルダン川西岸で反シオニスト作戦・イスラエルは平穏望めず
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ヨルダン川西岸で反シオニスト作戦・イスラエルは平穏望めず
在英アラビア語メディアの著名なアナリスト、アブドゥルバリ・アトワン氏は「パレスチナ・ヨルダン川西岸での反シオニスト作戦はイスラエルによる殺戮と犯罪に対する断固たる反応である」とし、2023年10月7日にハマスが実行した「アクサーの嵐」作戦をヨルダン川西岸にも移植し、ネタニヤフ首相に致命的打撃を与えるものだとしました。
【ParsToday西アジア】アトワン氏はヨルダン川西岸での反シオニスト作戦に言及し、「ネタニヤフ首相とシオニストたちは、以前から計画していたレバノン領への侵攻が実現せずぬか喜びとなった。それは、ヨルダン川西岸とガザでのパレスチナ人の抵抗が彼らを奈落の底に突き落としたからである」と記しました。
アトワン氏は、ヨルダン川西岸北部のカルキリヤ市近郊でシオニスト入植者3人が殺害・9人が負傷した作戦について、「アラブ圏と世界の政治・メディアの視点を、パレスチナという正しいチャンネルに引き戻した」と評しました。
その上で「この作戦は、イスラエルが平穏を得ることはないということ、そしてガザ、イエメン、南レバノンでの大量虐殺が報復なしには済まされないことを証明したもので、この作戦の重要性は占領者によって厳重に防護された入植地で発生したことにある」と強調しました。
また、「イスラエルが手を焼いているのは、ヨルダン川西岸やガザ住民によるイスラエル人住居やバスに対する反シオニスト作戦である。このことは、シオニスト入植者支援や安定・治安の確保におけるイスラエル政権の無能ぶりおよび、軍事・諜報麺での失敗を意味する」としました。
加えて、「イスラエル占領軍がガザでの虐殺に狂人的にのめりこんでいるのは、アクサーの嵐作戦に遡る。この作戦で戦争はシオニスト政権の中枢に転移し、同政権の諜報機関の脆弱性が露呈された」としました。
続けて、「パレスチナ側の作戦の激化とイエメンのミサイル攻撃、そしてイスラエル軍の防空システムの機能不全は、シオニストを大きく動揺させている」としました。
アトワン氏は最後に、ヨルダン川西岸に関するカッツ戦争相の脅迫に言及し、「ネタニヤフ首相とその戦争大臣は、76年間にわたる脅迫が何の成果もあげなかったこと、そしてパレスチナ国民とその新しい世代が同国と地域全体の将来を決定するであろうことを知らない」と結びました。