10.7計画立案者デイフ氏が殉教:ハマスの今後は?
(last modified Sun, 02 Feb 2025 11:30:25 GMT )
2月 02, 2025 20:30 Asia/Tokyo
  • 殉教したハマスのムハンマド・デイフ司令官
    殉教したハマスのムハンマド・デイフ司令官

レバノンのヒズボッラーは、ハマスが司令官ムハンマド・デイフ氏の殉教を発表したことを受け、哀悼の意を表明しました。

【ParsToday西アジア】ヒズボッラーは声明の中で、デイフ氏について「イスラエル占領軍との戦いに生涯を捧げた。中でも(2023年10月7日の)アクサーの嵐作戦では、最も秀でた立案者かつ司令官だった」と評しました。

ハマスのオベイダ報道官は先月30日、デイフ氏が他の司令官複数名とともにイスラエルとの戦闘中に殉教したと発表しました。

ヒズボッラーは声明の続きで、「アクサーの嵐以降の戦いで殉教した司令官や戦闘員たちの血は、敵が停戦と捕虜解放に合意せざるを得なくなるという勝利に結びついた」としました。

1日、イスラエルは4回目となるハマスとの人質交換で183人のパレスチナ人を解放しました。このうち111人はヨルダン川西岸出身で、2023年10月7日以降にイスラエルに拘束されたということです。

先月19日に発効した停戦合意は、武力による人質奪還とハマス壊滅を掲げてきたイスラエルにとって敗北を意味するものとなりました。あるイスラエルの軍事評論家は「ハマスのガザ統治に代わるものはない。ハマスは地域において依然影響力を有しており、激しい戦闘にもかかわらず依然存続している」と語りました。

ハマスが存続している一方で、イスラエルの国際的包囲網は狭まりつつあります。2023年に南アフリカがICJ・国際司法裁判所に起こした対イスラエル提訴には、これまでにニカラグア、キューバ、ベリーズ、コロンビア、メキシコ、パレスチナ、 トルコ、リビア、 アイルランド、 スペインが名を連ねています。

最近では、アフリカ南部ナミビアが他の8カ国とともに「ハーグ・グループ」を結成し、イスラエルに対する外交・経済制裁を行使することを発表しました。

 


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