イスラエル閣僚が自白、「現在の戦争はシリア分割で終結」
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スモトリッチ・イスラエル財務大臣
シオニスト政権イスラエルのスモトリッチ財務相が、「シリアが分割された時に現在のガザ戦争は終結する」と自白しました。
シリアでアサド前政権が崩壊した後、イスラエル当局はもはやシリア分割の意図を隠さず、逆にこの問題を自らの目標及び最優先事項に据えています。
【Parstoday西アジア】イルナー通信によりますと、イスラエルのベザレル・スモトリッチ財務相は29日火曜夜、同政権がシリア分割を目指していると強調しました。また、「ガザからパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスを掃討し、数十万人のパレスチナ人を他国へ退去させた後にイスラエルは戦争を終結させる」と主張しています。
イスラエル、ガザ住民強制移住計画の失敗を表明
一方、シオニスト系メディア「イディオト・アハロノト」紙は、トランプ米大統領が提案したガザ住民の地区外強制移住計画が軍司令官らの思惑通りには進んでいないことを認めました。このシオニスト情報源は、「軍司令官らの自白によれば、この計画に関してこれまでに出された要請は、自国民のガザ退去を望んでいる国々からのものだ」としています。
イスラエル人アナリスト:「ネタニヤフ首相のリーダーシップは汚点」
シオニストの政治アナリスト、アヴィ・イサハロフ(Avi Issacharoff)氏もイディオト・アハロノト紙の記事において、「戦争に負けた場合、その戦争の指揮官は通常、自軍の兵士の命を救う責任を負う。しかし、ネタニヤフ・イスラエル首相は兵士たちを指差して『彼らは敗北した。私に警告しなかった』などと言っている。これはリーダーシップではなく、恥ずべき汚点だ」と述べました。
イスラエル総保安庁長官:「近く辞任する」
一方、ネタニヤフ首相やイスラエル内閣の他の閣僚らからの圧力により、イスラエル総保安庁(シャバク)のロネン・バー長官がついに辞任を発表しました。ロネン・バー氏は「今年6月15日に辞任する」と述べています。また、2023年10月7日の攻撃について警告を出せなかったというこの組織の失敗の責任を認めると発表しました。
イスラエル第14チャンネルTV:「我々は苦闘している」
イスラエル政権の第14チャンネルTVも、「イスラエルの指導者たちが苦悶し決断しあぐねている間に、ハマスは決断を下した。それは『1つの包括的合意か、それともゼロか』だ」と報じています。
占領地テルアビブで波乱
タスニーム通信は29日火曜、イスラエル占領地テルアビブ中心部で不安感からシオニストの儀式が妨害されたと報じました。この報道によれば、ホロコースト記念日に因みテルアビブに参集していた多くのシオニストらは、かく乱作戦の知らせが広まるとパニックに陥り、その場から立ち去り、これにより大規模な波乱が起きたということです。イスラエル紙マアリヴはこの点に関して、「テルアビブ中心部のハビマ広場で行われた式典の参加者が、反イスラエル作戦が行われていると思い込んで次々に現場から逃走し、大きな混乱を引き起こした」と報じました。
シオニストがイランの高い防衛能力を認める
占領地の公用語・ヘブライ語のニュースメディア「ワッラー」も、シオニストの脅威に対するイランの高い防衛能力を認めました。「ワッラー」は外国の報道として、「イランには、イスラエルに到達可能な各種タイプの弾道ミサイルが2000発ある」と報じています。