イエメン抵抗組織が対イスラエル・ミサイル作戦を実施:「ガザでの人道的大惨事は前代未聞」
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イエメン抵抗組織が対イスラエル・ミサイル作戦を実施:「ガザでの人道的大惨事は前代未聞」
イエメン武装軍が改めて、シオニスト政権イスラエルの占領地を標的としたミサイル攻撃を実施しました。
イエメン領内から現地時間の23日金曜朝、弾道ミサイルが発射され、イスラエル占領地南部から同主要都市テルアビブ中心部に至る広い地域で警報サイレンが作動しています。
この攻撃による被害や死傷者の可能性については、まだ報告されていません。
イエメン軍は22日木曜、2度にわたって占領地をミサイル攻撃し、そうした中でテルアビブにあるベン・グリオン国際空港が閉鎖されました。
イエメン抵抗組織がベン・グリオン空港内の航空会社に警告
イエメンのイスラム抵抗組織アンサーロッラーは23日、ベン・グリオン空港に事務所を構える航空会社および、占領地ハイファ港湾に停泊中の船舶に対し再度警告を発しました。
アンサーロッラーの発表によれば、パレスチナ・ガザ市民への包囲と彼らの苦痛が続く限り、シオニスト政権に対する軍事的圧力は強化されるということです。
アンサーロッラー幹部:「対イスラエル作戦は敵に関する正確な知識に基づいて計画、実行」
アンサーロッラーのムハンマド・アル・ファラフ政治局員は22日の記者会見で、イエメンによる対イスラエル攻撃について「我々はこの敵をよく知っており、慎重な計算なしに攻撃を実行することはない。我々は、それぞれのミサイルや無人機の影響を軍事、治安、さらには政治の観点からも検討している」と語りました。
アンサーロッラー事務局長;「ガザの人道的災厄は前代未聞」
アンサーロッラーのアブドゥル・マリク・バドレディン・アル・フーシ事務局長は22日、「ガザにおける人道的大惨事は過去に前例のないものだ」と強調し、「イスラム共同体の沈黙によりシオニストは益々大胆不敵になって犯罪に手を染めている」と述べています。
また、「イスラム共同体はパレスチナ市民を助けるという重責を担っている」と述べ、「この責務は神に対するものであるため、それを回避することは非常に危険な結果を招くことになる」とコメントしました。
イエメン武装軍はこれまで数カ月に渡り、ガザ地区のパレスチナ被抑圧民の抵抗を支援するためイスラエル軍を標的に攻撃し、同時にシオニスト政権に対する海上封鎖に踏み切っています。
イエメン武装軍は、「イスラエル側がガザ攻撃を停止するまで占領地域に対する包囲と攻撃を継続する」と公言しています。