イエメン指導者「ムスリムに必要なのはコーランの実践と米・イスラエルへの抵抗」
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イエメンの実効支配勢力アンサーロッラーのアル・フーシー事務局長は20日の演説で、米・イスラエルによる覇権体制がイスラム教徒全体に対する脅威であると述べました。
(last modified 2025-07-23T09:45:21+00:00 )
7月 21, 2025 19:11 Asia/Tokyo
  • アンサーロッラーのアル・フーシー事務局長
    アンサーロッラーのアル・フーシー事務局長

イエメンの実効支配勢力アンサーロッラーのアル・フーシー事務局長は20日の演説で、米・イスラエルによる覇権体制がイスラム教徒全体に対する脅威であると述べました。

【ParsToday西アジア】アル・フーシー氏は20日夜の演説で、世界10億人のムスリムがガザの現状に対し何ら行動を起こしていないとして厳しく批判し、「ガザの人々に起きていることは、まさに恐ろしい惨事であり、不正義である」と述べました。

その上で、「ガザは現在、最も過酷な飢餓の段階にあり、子供たちは毎日飢餓で命を落としている」「イスラエルは人道的支援を装った罠を仕掛け、ガザの人々を殺害や虐殺へと導くように巧妙に仕組んでいる」と述べました。

そして、「イスラム共同体がガザに対して責任を果たさないことは、非常に大きな危険をもたらし、現世と来世で責任を問われることになる」と強調しました。

アル・フーシー氏はこれについて、「イスラム諸国民がガザへの責任を否定し、逃げることで、彼らの意識の退化、人間的感情、そして倫理的美徳の低下をもたらしている」と述べ、「ガザの子供たちが飢餓で命を落とす悲劇的な光景を観ることは、まずアラブ諸国、次に他のムスリム諸国にとって恥ずべき状況である」と批判しました。そして、「イスラム諸国における自己献身の精神と寛大さの欠如は、彼らが神の法に基づいて自らの状況を改善する必要があることを明確に示している」と強調しました。

そして、「イスラム諸国に最も必要なのは、聖典コーランに従った行動と、アメリカとイスラエルの覇権体制に対する行動である」と強調し、「両者の覇権体制はイスラム共同体にとって脅威であり、その目的はイスラムの聖なるものを標的にし、ムスリムのイスラム的特徴を消し去ることだ」と述べました。

アル・フーシー氏はその上で、米・イスラエルの脅威に対抗するための正しい方法として、コーランの内容および信仰に基づいたアプローチであると強調しました。

また、イエメン市民については、「(米・イスラエルによる)2度の大規模な攻撃を受けたにもかかわらず、ガザの人々を支援する立場を堅持している」と述べました。

そして、イエメン市民が「コーランに基づいた洞察と意識でもって、大きな抵抗と確固たる信仰を保ち、神の助けによって、敵がイエメンの民衆を信仰から引き離すためのすべての試みが失敗した」と強調しました。

そして、イエメンとして今後もガザの人々を支援するための取り組みを、軍事・民間あらゆる分野で継続していくことを強調し、「我々は神の約束を信じ、勝利の実現を確信している」と語りました。

 


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