イスラエル・米政権によるガザ統治の水面下計画への批判、交渉の危険性と疑念に関する警告
https://parstoday.ir/ja/news/west_asia-i128860
アラブ世界の著名なパレスチナ人アナリスト、アブドルバーリ・アトワン氏が、シオニスト政権イスラエルと米国、および一部のアラブ諸国政府によるガザ地区統治を目論む水面下の計画を強く批判し、これらの決定がもたらす結果について警告しました。
(last modified 2025-08-13T10:52:20+00:00 )
8月 13, 2025 19:49 Asia/Tokyo
  • 英ロンドンに拠点を置くアラビア語紙「ライ・アルヨウム」のアブドルバーリ・アトワン編集長
    英ロンドンに拠点を置くアラビア語紙「ライ・アルヨウム」のアブドルバーリ・アトワン編集長

アラブ世界の著名なパレスチナ人アナリスト、アブドルバーリ・アトワン氏が、シオニスト政権イスラエルと米国、および一部のアラブ諸国政府によるガザ地区統治を目論む水面下の計画を強く批判し、これらの決定がもたらす結果について警告しました。

英ロンドンに拠点を置くアラビア語紙「ライ・アルヨウム」の編集長を務めるアトワン氏は、パレスチナ人実業家サミール・ハリレ氏をガザ地区の統治者に任命しようとする秘密裡の動向が報じられていることに触れ、「この動きはアメリカとイスラエルが抵抗の現実とガザ地区の人々のニーズに無関心であることの象徴だ」と述べています。

また「長期間にわたって封鎖と戦争に抵抗してきた250万人以上のガザ住民を、商業的な利益しか持たず、抵抗組織や政府とは何のつながりもない者たちが扱うべきではない」と強調しました。

さらに、事態を傍観するだけでガザの子どもたちに基本的な援助すら送っていない、妥協的なアラブ諸国の政権の政策を批判し、「米国のゴーサインを得てガザを再占領する、というネタニヤフ・イスラエル首相の計画も深刻な疑問に直面している」と語っています。

その一方で「イスラエル軍司令官は、起こりうる攻撃で多数の死傷者が出ることを認識しており、2005年の撤退の経験を覚えている」と述べました。

加えて「抵抗勢力は、アラブの仲介者とネタニヤフ首相の利益となる交渉を避ける必要がある」と強調し、パレスチナ指導者らに対し、停戦、占領軍の撤退、パレスチナ国家の樹立などの条件を順守するよう求めています。

続けて「抵抗勢力は依然として強く、武装解除を目指す米国とイスラエルの工作は奏功していない」と強調しました。

そのほかにも「抵抗勢力は欺瞞と無益な交渉の罠に陥るべきではない。それは、このプロセスを継続すれば、危機と戦争が拡大することになるからだと警告しています。

アトワン氏は最後に「抵抗勢力は武器を放棄することはなく、最終目標が達成されるまで戦い続けるだろう」と強調しました。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter