ガザからバブ・エル・マンデブ海峡まで;イエメンは地域の均衡に疑問を提示
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ガザからバブ・エル・マンデブ海峡まで;イエメンは地域の均衡に疑問を提示
ガザ市民を致命的な封鎖下に置いた飢餓戦争を前にイエメンが沈黙を打ち破り、シオニスト政権イスラエルに対する海上経済封鎖の第4段階の開始を発表し戦場で新たな一歩を踏み出しました。
イエメン海軍はパレスチナ市民を支援するため、船舶の海上航行を全面的に監視しており、イスラエルへの支援あるいは貿易という航路を航行する船舶をすべて軍事攻撃の対象としています。
【ParsToday西アジア】イスナー通信によりますと、イエメン軍がイスラエル占領地の港湾とつながりのある船舶、または直接的もしくは間接的に関係のある船舶を対象とする海上封鎖の第4段階の開始を発表したことを受け、シオニスト政権は不安を募らせています。
作戦のこの段階の枠組みの中で、イエメン武装軍のヤヒヤー・サリーウ報道官は今月22日夜の声明で、同国のミサイル・無人機部隊がイスラエル側の標的に対して特別軍事作戦を実施し、全ての作戦が目的を達成したと発表しました。
この点について、イエメンの軍事・戦略問題の専門家であるアブドゥル・ガニ・アル・ズバイディ准将は、レバノンのニュースサイト、アル・アヘドとのインタビューで「イエメン政府の決定はイスラエルの経済と海上貿易に直接的な影響を及ぼした」と強調しています。
アル・ズバイディ准将の話によりますと、多くの船舶がイエメンの行動を恐れてバブ・エル・マンデブ海峡、紅海、マクラーン海(北インド洋)への立ち入りを差し控えています。またこの状況は海上保険料の急騰を招いたことから、保険会社が二重の圧力にさらされているということです。
アル・ズバイディ准将はまた「イエメンは自らの決定を真剣に実行し、その能力を発揮していることを示している。またイスラエルはイエメン攻撃を示唆し脅迫しているものの、これはイエメン政府の意思決定プロセスに全く影響しておらず、逆にイエメン国民の支持と作戦能力により、この包囲網は日々激しさを増している」と語りました。
さらにこのイエメン軍当局者は「我が国は経済面だけでなく、軍事面でも優位に立っている」と指摘しています。
アル・ズバイディ准将によれば、この段階の封鎖はあくまでもイエメンの能力の一部に過ぎず、イスラエルがガザでの殺害が続行する、あるいはイエメンに対し何らかの軍事行動を取れば、より厳しい対応措置が取られるだろうとされています。
アル・ズバイディ准将はまた「イエメンは未だその軍事力と政治力の大部分を明らかにしていない。敵はイエメンのあらゆる作戦に特別なメッセージが込められていることを知っており、このことは彼らの深い懸念の原因となっている」と述べました。
ガザが封鎖されその市民らが飢餓に陥る中、イエメンは経済面での圧力を強め、大規模な軍事対応を示唆することで、地域情勢を一変させる力を提示死しています。地域紛争におけるイエメンの役割は時間の経過とともにより顕著になり、同国はシオニスト政権に新たな「奇襲作戦」を仕掛ける準備を着々と進めている模様です。

