イラン外相「米は交渉意欲なし」
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イランのアラーグチー外相
イランのアラーグチー外相はフランス24とのインタビューで、イランが核問題について交渉の準備ができているとし、交渉が始まらない原因は米側に意欲がないことにあると指摘しました。
【ParsTodayイラン】アラーグチー外相はこの中で、イランは常に自国の核計画に関する交渉の準備ができていると述べ、問題は「交渉する意欲が米側にないこと」にあると強調しました。他にもフランスとの囚人交換や、国際原子力機関(IAEA)理事会の最近の決議に対するイランの立場、核協議の行き詰まり、西アジア地域の動向、6月の米・イスラエルとの12日間戦争などについても語りました。
核協議の行き詰まり、責任は誰に?
アラーグチー外相は、核協議の中断について「現在、行われている交渉はない」と述べ、その理由を米側の実際的かつ公正な交渉意欲の欠如にあるとしました。そして、「我々は常に真剣な交渉の準備ができているが、交渉とは会話であって、押し付けることではない」と述べました。
その上で、「米側の交渉意欲が形成されれば、すぐに対話のチャンネルを開くことができる。しかし、今は急ぐ理由はなく、我々は待っている状態だ」と語りました。
また、サウジアラビアがイランと米国の間で仲介役を果たし得るかという質問に対しては、イラン大統領からサウジ皇太子への最近の書簡は単にハッジ(イスラム教徒のメッカへの巡礼)に関することで、イラン核問題とは何ら関係がないと述べました。
アラーグチー外相は、イランとサウジアラビアの関係改善については肯定的に評価したものの、核協議の問題は「米側の姿勢次第」とし、仲介役の有無が問題ではないと述べました。
IAEA決議と新たな査察条件
アラーグチー外相はまた、IAEA理事会が20日採択した対イラン決議について「誤りである」とし、「この決議は、(米・イスラエルによる)イラン核施設への攻撃を考慮せずに出されたものだ」と批判しました。
また、9月にイランとIAEAとの間で結ばれた「カイロ合意」についても、「現在の状況では、被害を受けた核施設に近づくことはリスクが高いため、IAEAとの間で新たな査察枠組みとプロトコルを作成する必要がある」と述べました。
12日間戦争と地域情勢に対するイランの立場
アラーグチー外相は今年6月の米・イスラエルとの12日間の戦争について、「イランがこの戦争の勝者である」と述べ、「米・イスラエルは、当初こそイランに無条件降伏を求めていたが、最終的には降伏し、停戦を求めてきた」と述べました。
また、イランがレバノン情勢において弱体化したという主張についても「誤った認識であり、それがイスラエルをイランへの攻撃に駆り立てたが、彼らはイランが依然として強力であることを認識した」と述べました。
また、シリアとレバノンの情勢については、イランがこれらの国の内政に介入していないことを強調し、シリアの統一、領土一体性、安定の必要性を訴えました。
アラーグチー外相はその上で、西アジア地域における実際の脅威は「イスラエルによる占領だ」とし、「現在、シリアはイスラエルに占領されている。我々の願いは、シリアが再び安定の中心となることだ」と述べました。
フランスとの囚人交換が最終段階に
アラーグチー外相はまた、フランスとの囚人交換に関する合意について「すべての準備が整っている」と述べ、「1〜2カ月以内に、裁判手続きの進行に応じて実施されるだろう。遅くとも来年1月ごろには実施される」と語りました。その上で、このプロセスを完了させるためには両国間の政治的および司法的な調整が必要であると強調しました。

