イスラエル政権関係者 ;「野党党首がネタニヤフ首相に辞職を迫る」
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イスラエル最大野党「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド党首
シオニスト政権イスラエルの野党党首が、同政権ベンヤミン・ネタニヤフ首相の行動を批判し、「イスラエル現政権は腐敗している」として同首相の辞任を求めました。
【ParsToday西アジア】イスラエル最大野党「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド党首は、ネタニヤフ首相を批判し、「我々の社会には新たな腐敗現象が見られる。その最新の例は、ネタニヤフ首相の長男ヤイル氏の公職就任だ」と語っています。さらに、ネタニヤフ首相に対し「2023年10月7日のパレスチナ側による『アクサーの嵐』作戦の責任を認めない者は、信頼できる人物ではない。貴殿の政府は腐敗しており、社会全体がそれを知っている。10月7日の事件の責任を認められないなら辞任すべきだ。貴殿は政府の利益のためではなく、腐敗した一味の利益だけのために力を尽くしている」と述べました。
加えてネタニヤフ首相に対し、「ハレディ・超正統派ユダヤ教徒による兵役義務への抗議活動中にイスラエルの旗が燃やされた時に、なぜ行動を起こさなかったのか?ハレディ派の兵役拒否によりイスラエルは年間600億シェケル(2兆8726億9320万円)の費用を負担させられているのに、ネタニヤフ首相は与党連合の怒りを買いたくないがゆえに行動を起こさないでいる」と付け加えました。さらに「ヨルダン川西岸でのシオニスト入植者による暴力はネタニヤフ内閣にとっての恥辱だ」とも語っています。
一方、イスラエルとの間の緊張が高まる中、イスラエル政府のショシュ・ベドロシアン報道官は「イスラエルは、トルコ軍のガザ駐留を認めないだろう。だがそうした中で、ドナルド・トランプ米大統領はガザ地区の将来にトルコに役割を与えるなどと主張している」と表明しました。
イスラエルのカッツ戦争大臣も、トルコの裁判所がガザ地区でのジェノサイド容疑でイスラエル当局者37名に逮捕状を発行したことを受け、エルドアン・トルコ大統領を侮辱的な言葉で攻撃しました。カッツ氏は自身の「X」の自らのアカウントにトルコ語とイスラエルの公用語・ヘブライ語で投稿し、トルコ大統領に対し「エルドアンよ、馬鹿げた逮捕状を持って消え失せよ。これらの逮捕状は、クルド人に対してあなたが犯した罪にふさわしいものだ」と非難しています。
トルコ・イスタンブール検察庁は今月8日、ガザ地区におけるジェノサイドへの関与の疑いで37人の逮捕状を発行しました。逮捕の対象者にはイスラエルのネタニヤフ首相、カッツ戦争相、そしてエヤル・ザミール参謀総長らが含まれており、これらの人物はトルコ領土への入国およびトルコ領空への飛行・通過を禁止されることになります。
さらに、そのほかの報道によりますと、現在指名手配中ながら最近イスラエル占領地での裁判を回避しているネタニヤフ首相はトランプ米大統領の勧告書に気を良くし、「対イラン12日間の戦争でシオニスト政権の目標は達成された」と主張しました。裁判にかけられ、権力を失うことを非常に危惧しているネタニヤフ氏は、シオニスト政権指導部に恩赦書を送ったトランプ氏に謝意を表しています。収賄罪や詐欺罪など3件の別々の事件で起訴されているネタニヤフ氏の裁判は2020年に開始され、現在も続いています。
また、イスラエル戦争省がイランの軍事力の増大に懸念を表明した後、シオニスト軍のアミール・バラム副参謀総長は、財務省の当局者に対し、さらなる資金配分を阻止しないよう警告しました。イスラエル戦争省はイランの軍事力増大に対抗するため、予算を20億ドル増額するよう要請していました。
イスラエルのサアル外相は、イランに対する新たなメディアの雰囲気が醸成されたことを受けて、イランが一部の国でイスラエル大使の暗殺を試みていると主張しましたが、イランはこれを完全に否定しています。

