イスラエル治安機関「ガザの統治は依然ハマスの手に」
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イスラエル治安機関「ガザの統治は依然ハマスの手に」
イスラエル治安機関は、ハマスがガザの行政機関や警察機構を再構築し、ガザのほぼ全域を再び支配しているとする報告をまとめました。
【ParsToday西アジア】イスラエルのテレビチャンネル13が報じた内容によると、イスラエル治安機関の報告書では、ガザの25の自治体のうち13の自治体がハマスのもとで完全に機能しており、警察が再び配置されたほか、地区内の検問所も設置されているとしています。
アラブ48のウェブサイトもこれについて、イスラエル軍関係者の話として、「ハマスがガザの広範囲をほぼ完全に支配しており、その能力を回復している」と報じています。
さらに、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも、10月の停戦成立後、ガザでのハマスの支持率が増加し、これがトランプ米大統領によるガザ復興計画にとって大きな試練となっていると報じました。
同紙は、停戦合意によりイスラエル軍が部分的に撤退した後、ハマスの兵士たちが市内で警察任務にあたっていると伝えており、それにより犯罪や略奪が減少し、市民が歓迎しているということです。
同紙の取材に応じた地元の男性は「我々は治安の崩壊、略奪など、無法状態を目の当たりにした。ハマス以外にはそれを止められる者はいない。人々は彼らを支持している」と語りました。
ハマスの外交活動の強化
こうした中、エジプト、カタール、トルコの代表団は、米国とともにガザ停戦合意の第2段階について話し合うため、25日にカイロに集まりました。地元メディアによると、この会議はエジプト、トルコの情報機関のトップとカタールの首相が出席し、イスラエルとハマスの間で停戦合意の第2段階を実現するための「共同努力を強化する方法」について議論されたということです。その2日前には、エジプトの情報機関トップであるハサン・ラシャド氏とハマスの高官による会談が行われています。

