ネタニヤフ首相、イスラエル安全保障に大きな賭け
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シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相が、同政権の諜報機関モサドの新長官に経験の浅い諜報員ローマン・ゴフマン氏を任命しました。この人事は、占領地内の適任の後継者3人を無視し、イスラエルの安全保障を個人の忠誠心に結び付けた格好となっています。
(last modified 2025-12-10T09:52:51+00:00 )
12月 10, 2025 13:23 Asia/Tokyo
  • イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とモサドのローマン・ゴフマン新長官
    イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とモサドのローマン・ゴフマン新長官

シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相が、同政権の諜報機関モサドの新長官に経験の浅い諜報員ローマン・ゴフマン氏を任命しました。この人事は、占領地内の適任の後継者3人を無視し、イスラエルの安全保障を個人の忠誠心に結び付けた格好となっています。

ゴフマン氏は有能な将校ではあるものの、諜報活動や特殊作戦については未経験であり、ネタニヤフ首相の下で1年半、軍事秘書官を務めたのみです。

【ParsToday西アジア】シオニスト系新聞イスラエル・ハヨムによりますと、ネタニヤフ首相はこの人選によって、モサドの近年の主要な全功績に重要な役割を果たしてきた占領地内の有力候補3名を無視した形となりました。モサドは政治的ポストではなくあくまでも専門職であり、このような専門的能力ではなく個人的な忠誠心に基づく人事は、イスラエルの安全保障を危険にさらすことになります。

このような人事は、今回で2回連続となります。前回はイスラエル占領地総保安庁の長官に、やはり不適格者とされるダヴィド・ズィニ(David Zini)氏が任命されたという前歴があり、今度はモサドにこうした人事が及んでいます。ネタニヤフ首相は軍の高位階級と諜報活動の専門知識を同一視している模様です。

ゴフマン氏は諜報機関の役職に就いた経験はなく、秘密作戦や特殊作戦を指揮した経験もありません。軍事秘書官として複数の任務を歴任した経験はあるようですが、それは真の知識と経験には程遠いと言わざるを得ません。今回の任命の主な理由は公式声明で示された専門的な根拠・口実ではなく、ネタニヤフ首相との親密さと首相官邸内で築かれた忠誠心と考えられます。

この決定は、イスラエル占領地内の優秀な候補者に対する公然たる侮辱であるとともに、モサドに対するネタニヤフ首相の再三の称賛とは逆に、モサド組織全体に対する不信感を露呈するものだと言えます。モサド本部では、最高幹部から最下位のポストに至るまで、怒りと不満が渦巻いています。

 

 


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