国連:「ガザ総人口の75%以上が深刻な食糧不安に直面」
12月 20, 2025 15:59 Asia/Tokyo
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ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官
ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官が最新のIPC統合食糧安全保障段階分類の報告書を論拠とし、パレスチナ・ガザ地区住民全体の75%以上が依然として深刻な食糧不安と栄養失調に苦しんでいることを強調しました。
ドゥジャリク報道官は記者団に対し、「ガザ地区では食糧供給が相対的に改善され、飢餓の緩和が確認されているものの、こうした成果は非常に壊れやすい」と語っています。
【ParsToday国際】ドゥジャリク報道官はまた、「2026年4月中旬までに約160万人(ガザ地区の人口の75%以上)が深刻な食糧不安と栄養失調に陥ることが予想される」と警告しました。
また、IPCの報告書によれば、約1900人が飢餓の壊滅的飢餓(フェーズ5)にあり、57万人以上が人道的危機(フェーズ4)に置かれることになるとされています。
ドゥジャリク報道官はさらに「冬の嵐、疾病、劣悪な衛生状態、病院や水道システムを含むインフラの損壊などの悪化要因により、危機が深刻化している」と強調しました。
そして、食糧危機がより脆弱な階層の人々に及ぼす影響を指摘し、「2026年10月中旬までに5歳未満の子ども10万人以上と妊婦・授乳中の女性3万7000人が急性栄養失調による緊急治療が必要になるだろう」と発表しています。
複数の報告によれば、ガザ地区の子どもはいずれも最低限の食料にさえ恵まれず、子どもの3分の2が食糧面での深刻な貧困に苦しんでいます。
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