原油価格の安定を目指すサウジアラビア
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サウジアラビアのファリハ石油大臣が、「サウジアラビアはOPEC石油輸出国機構の加盟国、非加盟国と、原油市場の安定を促すために協力を行う」と述べました。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
8月 16, 2016 14:52 Asia/Tokyo
  • 原油価格の安定を目指すサウジアラビア

サウジアラビアのファリハ石油大臣が、「サウジアラビアはOPEC石油輸出国機構の加盟国、非加盟国と、原油市場の安定を促すために協力を行う」と述べました。

アミーンザーデ解説員

OPECの消息筋は、「おそらくOPECは来月の総会で、産油レベルを安定させるための協議を再開するだろう」と述べました。

世界の原油市場が不安定になってから2年以上になります。原油価格の激しい下落は、OPECを深刻な問題に直面させています。この2年のOPECの複数の会議の開催も、原油価格の危機的な状況の解決にはつながっていません。

サウジアラビアの非論理的な行動は、原油価格の下落の主な要因です。この国は政治的な目的により、イランに打撃を与え、市場からライバルを排除するため、自国の原油を非常に安く売却しました。サウジアラビアはOPECの生産枠を超えた量を供給し、原油価格を下落させ、市場を混乱させました。この中で、原油価格は1バレル100ドルから40ドル以下に下落しました。こうした価格の下落は産油国の多くに打撃を与え、彼らの多くが油井を閉じ、大きな財政赤字に直面しました。

ペルシャ湾岸のアラブ諸国、特にサウジアラビアは原油価格が高騰しているとき、経済的な繁栄を遂げましたが、新たな状況により、これらの国の財政政策において根本的な変化が生じ、歳出削減に向けた努力が行われています。これらの危機の裾野は現在サウジアラビアにまで到達しています。国際市場における原油価格の下落により、サウジアラビア政府の財政赤字は1000億ドルを越えました。こうしたことはサウジアラビアに警鐘を鳴らし、彼らはようやく市場での原油価格の安定に向けた努力について考えるようになりました。こうした中、サウジは状況がこれほどまでに悪化する前に予防措置を講じることができたはずでした。

サウジアラビアは原油価格の安定に向け、措置を講じる決定を下しましたが、これはどれほど現実的で、協力の意味を持っているのでしょうか?サウジアラビアはOPECの決定に対する反対を、産油国の経済状況が不安定であることを知っていたにもかかわらず、政治的な目的を持って推し進め、今もこうした目的を追求しています。このため、サウジアラビアの石油大臣の表明は、おそらく原油の生産と価格の安定に向けた努力に関して表面的にはプラスの兆候であるものの、こうした協力はどの程度のもので、産油量を減らすつもりはないとするサウジアラビアの1月の決定のレベルに留まるのか?という問いが生じています。今もこうした表明の本心は隠されており、サウジアラビアの協力の意味するところが、割当以上の現在の生産量を減らすことにあるのかは不明です。

明らかなことは、市場安定のためには、対話での協力以上の決定が必要だということです。というのも、OPECの加盟国、非加盟国間の協議の門戸は常に開かれており、一番の問題は、サウジアラビアが非論理的なアプローチを改めることだからです。しかしサウジアラビアがこれに関して真剣に取り組むことはなさそうです。

産油国との協力に関するサウジアラビアの石油大臣の表明は、実際、サウジの政策によってOPEC加盟国に押し付けられている問題により、同国に向けられた非難を抑えるための戦術といえるのです。