イランがOPEC諸国間の結束を要求/トランプ氏のガザ「占有」発言に現地住民が反応/イスラエルが国連人権理を脱退:国際ニュース
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OPECのアルガイス事務局長(左)と会談するイランのペゼシュキヤーン大統領
トランプ米大統領が、ガザ全住民を退去させ米国が同地区を「占有」する構想を提起したことについて、ガザ住民からは「トランプ氏はシオニストらを米国に移送し自国領土で受け入れることを検討したほうがよい」などといった声が聞かれました。
【ParsToday国際】トランプ大統領の強制移住計画に対するガザ住民の反応、イラン大統領がOPECの結束を強調、ヒズボッラーのナイム・カセム事務局長がレバノンのイラン最高指導者事務所所長に就任、イスラエルの国連人権理事会からの脱退、ガザに関する国連のメッセージ、米議員によるトランプ大統領の弾劾要求、トランプ氏の関税賦課に関するラブロフ・ロシア外相の発言など国際ニュースをお伝えします。
ガザ住民「トランプ氏はシオニストの米国領土への移住を検討すべき」
トランプ米大統領が、ガザ全住民を退去させ米国が同地区を「占有」する構想を提起したことについて、ガザ住民からは「これはイスラエルを満足させるためのガザ住民の生活や居住地への干渉である」「トランプ氏はシオニストらを米国に移送し自国領土で受け入れることを検討したほうがよい」といった声が聞かれています。
イラン大統領がOPEC加盟国間の結束を強調
イランのペゼシュキヤーン大統領は5日、OPEC・石油輸出国機構のアルガイス事務局長との会談で、「我々はイラン国内の団結・結束の強化を目指すと同様、近隣諸国やイスラム諸国間の同胞愛の強化も追求しており、OPEC加盟国間で共通の言語、ビジョン、政策に到達することが非常に重要だと考えている。OPEC加盟国が団結して行動すれば、米国はどの加盟国に対しても制裁や圧力を行使することはできない」と述べました。
ヒズボッラー事務局長がレバノンのイラン最高指導者事務所所長に就任
イラン最高指導者のハーメネイー師は5日、レバノンにある自らの事務所所長にヒズボッラーのナイム・カセム事務局長を任命しました。なお、同ポストは昨年9月まで前事務局長の故セイエド・ハサン・ナスロッラー師が務めていました。
イスラエルが国連人権理事会から脱退
イスラエルのギデオン・サアル外相はXへの投稿で、「イスラエルは中東唯一の民主主義国家である」などと主張し、ガザ地区やパレスチナ人に対するイスラエルの犯罪を無視した形で、「国連人権理事会はイスラエルへの攻撃と反ユダヤ主義の拡散に集中している。イスラエルはこれ以上、自らが『差別』と認定したものを容認することはしない」と記し、国連人権理事会からの脱退を表明しました。
国連事務総長「あらゆる民族浄化を避けるべき」
グテーレス国連事務総長はガザ復興への取り組みを強調し、「解決策を模索する中で、問題を悪化させてはならない。国際法の枠組みに忠実であり続け、一切の民族浄化を回避することが極めて重要だ。我々は、占領下のパレスチナ領土の統一と一体性の維持及び、ガザの復興・再建に向けて努力しなければならない。強力で統一されたパレスチナ政府は極めて重要である。国際社会はこの目的のためにパレスチナ自治政府を支援すべきだ」と述べました。
ロシア外相「グローバル化はもはや米国にとって有益ではない」
ロシアのラブロフ外相は5日、トランプ米政権が一部の国からの輸入品に関税を課したことについて「米国は国際秩序とグローバル化の創始者だったが、このプロセスがもはや自国にとって有益ではないと分かると、それを撤回した。グローバル化はもはや米国にとって有益ではない」と述べました。
米議員がトランプ大統領の弾劾を要求
米民主党のアル・グリーン下院議員はトランプ大統領に対する弾劾法案を提出する意向を表明しました。グリーン議員は「不公正は世界のどこで起きようとも、世界のあらゆる場所における正義にとっての脅威となる。ガザでの不公正は、アメリカでの正義にとっても脅威となる。私はここに、トランプ大統領の言語道断な発言と行動計画を理由(=ガザ占有構想)とし、同大統領に対する弾劾案を提出することを宣言する」と表明しました。