サウジアラビアとイスラエルへの兵器輸出
イランのデフガーニー国連次席大使が、地域諸国への兵器の輸出と、シオニスト政権イスラエルの各種の兵器装備を、国際的な人道法に反する行為だとしました。
キャラミー解説員
デフガーニー次席大使は14日金曜、国連総会の軍縮国際安全保障委員会の年次会議で、サウジアラビアやシオニスト政権、その他の地域諸国への侵略兵器の継続的な輸出による悪影響に関して、警告を発しました。デフガーニー次席大使は、一部の西アジア諸国への最新鋭の兵器の大量の輸出に関して、「イランはサウジやイスラエルへのこのような兵器の継続的な流入から生じる不安定な結果に深く憂慮している」と語りました。
西側、とくにアメリカがペルシャ湾岸のアラブ諸国への兵器の大規模な輸出を行っている一方で、これらの兵器は地域の治安や安全を脅かしています。
アメリカ・イギリスとサウジアラビアによる数十億ドルの軍事契約の調印がここ数年、増加しています。サウジアラビアの行動は西アジアでの平和や安全に反するものとなっています。サウジアラビアの侵略政策は地域への西側の兵器移送の道を整えており、こうした政策は地域での情勢不安、民間人の殺害の拡大につながっています。過去およそ600日のサウジ連合軍のイエメンへの空爆は、この国を人類に対する犯罪、大量殺戮の象徴にしています。過去19ヶ月におけるサウジのイエメン攻撃でアメリカとイギリスの兵器が使用され、女性や子供を含むイエメン人1万人以上が死亡しています。サウジ連合軍は最近、イエメンの首都サヌアの南部で行われていた葬儀をアメリカの兵器を使って攻撃しました。この中でおよそ800人が死傷しました。このサウジ政権の野蛮な行為、過去19ヶ月で見られた数十もの例は、国際的な人道法における取り決めと人権に明らかに反しています。
サウジやアラブ首長国連邦に各種の兵器を輸出している国々もまた、国際的な人道法に違反しています。イエメンでの明らかな人権侵害を停止するには、国際法における取り決めへの各国の注目とイエメン攻撃を行っている国々への兵器の売却の停止が必要です。
イエメンでのサウジの行動は、パレスチナでのシオニスト政権の行動と同じです。この政権もまた国際法違反により、60年以上にわたり、占領や虐殺、テロ行為を行っています。イスラエルに対するアメリカの380億ドルの軍事費の支援、この政権の核活動への支援は、パレスチナの占領、殺害、そして人権の大規模な侵害、西アジアにおける情勢不安の継続につながっているのです。