WHO、イエメンの医療施設の状況を懸念
11月 07, 2016 20:49 Asia/Tokyo
WHO・世界保健機関が、「イエメンにある医療施設のうち、医療施設として問題なく利用できるのは45%のみだ」としました。
若手記者クラブが7日月曜、発表したところによりますと、WHO及びイエメンの保健省がイエメンの全22州のうち16州に対して行った調査の結果、イエメンにある3057の医療機関のうち、完全な医療サービスを提供できるのは全体の45%のみで、残りの17%は医療活動を全く行っていないということです。
この調査結果ではまた、「完全な医療器具が整っているのは37%で、小児科の医療が提供できる医療施設は63%である」とされています。
さらに、感染症の予防を行う医療施設は全体の43%、精神医療機関については全体の21%が業務を行っているということです。
WHOは、コレラ患者への対応のノウハウに関する特別講習が実施され、医師や看護士のおよそ43%がこれに参加しているとしました。
WHOはまた、「イエメン保健省の協力により、コレラ感染者専用の20の特別医療機関を開設しており、今後も必要な場合には、さらにこうした機関を増設する」と発表しています。
サウジアラビアは、2015年3月からアメリカの支援を受け、イエメンのハーディ元大統領を政権に復帰させるために、同国への攻撃を開始しました。
サウジアラビアによるこの攻撃で、これまでに多数のイエメン人が死傷したほか、同国の多くのインフラが破壊されています。
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