イエメンが、イエメン国民に対する赤十字国際委員会の支援を要請
12月 22, 2016 20:21 Asia/Tokyo
イエメンの人権担当大臣が、封鎖された同国の国民に対する赤十字国際委員会の支援を求めました。
イエメンのサバー通信によりますと、イエメンの人権担当大臣は、同国の首都サヌアで、赤十字国際委員会の関係者と会談し、「イエメンの人々は、引き続き封鎖状態におかれ攻撃を受けているために、中央銀行のサヌアから南部アデンへの移転、そしてそれに伴う銀行職員の賃金の未払いと現金の不足、特にサヌアと南西部タイズの2つの州では医薬品や食糧の不足のため、人々が厳しい生活を強いられている」と述べています。
世界食糧計画によりますと、現在、イエメンでは1440万人が食糧不足に直面し、生活のために人道支援を強く必要としているということです。
イギリスの13の慈善団体による連合も、「イエメンの病院の半分は、廃墟と化しており、同国の医療システムは崩壊寸前だ」としています。
サウジアラビアは、イエメンのハーディー元大統領を政権に復権させるために、2015年3月から、アメリカと一部のアラブ諸国の支援を得て、イエメンへの攻撃を開始しました。
この攻撃により、これまでに、イエメン人1万人以上が死亡した他、学校、病院などを含む同国のインフラ設備に大きな被害が出ています。
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