世界にとってのイスラエルの核の危険性(音声)
昨年12月に長崎で開かれた国連軍縮会議のイラン代表が、「シオニスト政権イスラエルは、核弾頭数百発を保有し、地域のみならず、世界全体を深刻な危険にさらしている」と語りました。
ダルヤーイー代表は、「世界はイスラエルに圧力をかけることで核兵器のない中東の創設において行動し、この重要性の実現を促す義務がある。なぜならこの政権の核計画は国際社会に真剣な懸念を引き起こしているからだ」と語りました。また、核兵器保有国は取り決めに繰り返し違反しているとし、「残念ながら今もこれらの国は軍縮において真剣な措置を講じておらず、長崎と広島の苦い経験から学んでいない」としました。
第2次世界大戦末期、アメリカは広島に原爆を投下し、その直後におよそ数万人の罪のない人々が死傷し、町は廃墟と化しました。今も広島では後遺症に苦しむ人々がいます。広島の悲劇から3日後、長崎にも原爆が投下されました。
アメリカは核計画の実行、小型核爆弾の製造、核兵器の新型化を主張しています。
中東で唯一核兵器を保有するイスラエルも常に、NPT核兵器不拡散条約など大量破壊兵器の廃絶に関する合意への署名を控えています。シオニスト政権はおよそ300発の核弾頭を保有していると言われています。
シオニスト政権は、占領行為により、中東での危機の主な要因となり、地域の平和確立を妨げているだけでなく、核兵器製造というその好戦的な傾向により、事実上、中東や世界の治安を危険にさらしています。
シオニスト政権とアメリカ、その他の核兵器保有国による核兵器拡散は、NPTの違反と見なされます。
こうした状況の中、国際分野において核・軍事的な脅威に対抗するアプローチに注目が集まっています。国際軍縮会議のイラン代表の表明は再度、核兵器の禁止に関する最高指導者の教令につながるイスラムの見解の基盤について触れています。最高指導者の教令に従えば、世界の核の悪夢を終わらせ、人類の安全を保障する唯一の道は、これらの兵器を完全に廃絶することです。世界に一つでも核兵器が存在する限り、長崎や広島の出来事は繰り返される可能性があるのです。