サウジが、イエメン・サヌア空港への国連機の着陸を妨害
(last modified Wed, 19 Jul 2017 11:16:37 GMT )
7月 19, 2017 20:16 Asia/Tokyo
  • イエメン・サヌア空港
    イエメン・サヌア空港

サウジアラビア軍の戦闘機が、救援隊員や報道関係者らを乗せた国連の航空機のイエメン・サヌア空港への着陸を妨害しました。

イルナー通信によりますと、駐イエメン国連人道問題調整事務所の報道官は、「サウジによるこのような敵対行為は極めて遺憾である」とし、「サウジアラビアによる報道関係者のイエメンの入国妨害により、世界のメディアがイエメン危機を報道できなくなっている」と語っています。

イエメンの領空は、2015年3月にサウジアラビアによる攻撃が開始されて以来、閉鎖されています。

国連とその関係機関は、これまでに繰り返しサウジアラビアに対し、サヌア空港を通じてのイエメンに対する人道支援物資の移送のため、同国の領空の封鎖を解除するよう求めてきましたが、サウジアラビアは現在までこの要求を無視しています。

サウジアラビアは、イエメンのハーディ元大統領を政権に復帰させるため、アメリカの支援を得て2015年3月からイエメンを軍事攻撃し、同国を全面的に封鎖しています。

この軍事攻撃で、これまでに1万2000人以上のイエメン人が死亡したほか、多数が負傷、また住む家を失っており、アラブの最貧国であるイエメンは食糧や医薬品の深刻な不足に直面しています。