イラク首相、同国のクルド自治区の議長の要請に反発
10月 26, 2017 20:53 Asia/Tokyo
イラクのアバディ首相が、市民投票の結果の凍結というクルド自治区のバルザニ議長の要請を拒否しました。
IRIB通信によりますと、イラクの首相官邸が26日木曜発表した声明では、アバディ首相は、クルド自治区での最近の市民投票の結果の取り消しと、イラク憲法への尊重のみを受け入れるとされています。
イラクからの独立の賛否に関する、クルド自治区の最近の市民投票の結果の凍結やイラク中央政府との交渉を迫る、クルド自治区の関係者への圧力の激化を受け、クルド自治区は24日火曜、声明を出し、投票の凍結に関する用意を示すと共に、クルド自治区の国境地域におけるあらゆる軍事行動の停止や停戦および、イラク憲法に基づいた中央政府との協議を求めました。
これ以前に、アバディ首相は、クルド自治区との交渉の条件に、住民投票の結果の取り消しを付けていました。
イラクからの分離の賛否に関するクルド自治区の市民投票は、世界の反対やイラク政府の強い反発にも拘らず、今年9月25日、バルザニ議長の主張により実施されました。