シオニスト政権の核活動、地域や国際社会の懸念
イランのナジャフィーIAEA大使が、定例理事会で、非同盟諸国がシオニスト政権イスラエルの核兵器計画を繰り返し批判していることに触れ、IAEA国際原子力機関に対し、この問題への真剣な対処と注目を求めました。
ナジャフィー大使は、シオニスト政権の軍事目的の核活動は、地域の人々や国際社会の最大の懸念材料だとしました。
イランは、国際機関で、これまで何度も、NPT核兵器不拡散条約の完全な実施における遅れを繰り返し批判してきました。この批判の一部は、西側のダブルスタンダードに対するものです。このダブルスタンダードが、地域の安全を深刻な危険に直面させています。また、シオニスト政権の核活動は、NPTの信用にも影を落としています。
シオニスト政権は、パレスチナ領土の占領者として、その不当な存在を維持するため、地域を核の脅威にさらしています。この脅威を高めているのは、アメリカがこの危険な政権を支援していることであり、アメリカは、いかなる条件であっても、国際社会の要請に応じるつもりはありません。核政策が、イスラエルの軍事戦略であることを示す多くの証拠が存在します。イスラエルの核活動は、1950年代から70年代まで、非通常の兵器を獲得する軍事目的で行われました。
イスラエルの核科学者、バヌヌ氏は、イスラエルが70年代半ばから、破壊力の高い核兵器を製造できるよう、ディモナの施設で核の基盤を拡大したことを明らかにしました。ロシア地政学問題アカデミーのイワショフ所長は、次のように語っています。
「イスラエルは間違いなく、核爆弾を保有しており、イスラエルの保有核兵器は、中東地域の安全にとって大きな脅威だ」
アメリカのパウエル元国務長官の流出したメールの内容は、イスラエルが少なくとも200発の核弾頭を保有していることを認めています。しかし、ストックホルム国際平和研究所の年間報告によれば、シオニスト政権が保有する核弾頭の数は、およそ300発です。
アメリカの大学教授で専門家のチョムスキー氏は、イスラエルの核兵器の危険性と中東の非核化の必要性に触れ、次のように記しています。
「国際社会にとって、イランが核能力を手にする可能性があることは脅威であるが、世界の多くの国にとっては、すでに核兵器を保有し、世界の大国による支援を受け、侵略の長い歴史を持つイスラエルこそが脅威である」
国際社会は、この脅威を無視することはできません。なぜなら、イスラエルは侵略的な政権であり、彼らの核活動は、IAEA国際原子力機関の基準に沿ったものではありません。またこの政権は、いかなる核の協定にも加盟していません。IAEAは、その責務に沿って、この懸念を解消するために真剣な措置を講じる必要があるのです。