米同時多発テロの犠牲者の遺族が、サウジアラビアへの損害賠償請求を決意
(last modified Sat, 20 Jan 2018 13:31:51 GMT )
1月 20, 2018 22:31 Asia/Tokyo
  • 米同時多発テロ
    米同時多発テロ

アメリカで、2001年9月11日に発生した同時多発テロの犠牲者の遺族らが、このテロを根拠としサウジアラビアを相手に再度訴訟を起こす努力を続ける意向を明らかにしました。

カタールの衛星通信アルジャジーラによりますと、サウジアラビア政府側の弁護団はアメリカ・マンハッタンの連邦裁判所において、3000人が犠牲となったことを理由とした、サウジアラビア政府に対するアメリカ同時多発テロの犠牲者の遺族団からの質疑に回答しました。

このテロの19人の実行犯のうち、15人はサウジアラビアの国籍を有していました。

犠牲者の遺族と保険会社は、「サウジアラビア政府は、飛行機のハイジャックにより、ニューヨークの世界貿易センタービルとアメリカ国防総省、及び同国ペンシルバニア州の農業用地を破壊した、テロ組織アルカイダ系の因子を支援した」と語っています。

犠牲者の遺族と保険会社また、「サウジアラビアは、アルカイダを支援する慈善組織に資金を提供していた」と述べました。

トランプ大統領とサウジアラビアの首脳

 

サウジアラビアは、同時多発テロの犠牲者の遺族と負傷者、及び保険会社に対する数十億ドルの損害賠償の支払いのため、法的に訴追されています。

同時多発テロ以来、アメリカ議会はこの事件に関する調査委員会を結成しましたが、この事件から15年以上が計画した現在も、サウジアラビアに関するこの委員会の報告書の一部は機密扱いとなっています。