サウジアラビアから資本が流出
7月 26, 2018 18:55 Asia/Tokyo
サウジアラビアの活動家が頻繁に逮捕され、同国の安全や自由に対する疑念が最大になっていることを受けて、西側メディアが、サウジアラビアの富裕層やビジネス関係者が、サウジアラビアからの資本流出を恐れていると報じました。
経済紙フィナンシャルタイムズによりますと、サウジアラビアの裕福なビジネス関係者は、同国での王子やビジネスマンの拘束による情勢不安から、サウジアラビアへの投資に希望を持っていません。
王子やビジネスマンを首都リヤドのホテル内に拘束するというサウジアラビアのムハンマド皇太子による理不尽な政治的決定により、投資に向けたマイナスの雰囲気が生じています。
一部の銀行家によれば、民間企業は、サウジアラビア国内で保有している資産を隠しており、一部も、資産を国外に移す方法を模索しています。
フィナンシャルタイムズは、数百万ドルをイギリス・ロンドンに送金しようとした王族の要請に触れ、サウジアラビアの投資への恐怖感は、2020年までに石油依存の経済を改革し、100万人分の雇用機会を創出しようとするムハンマド皇太子の努力を脅かしているとしました。
サウジアラビアは今年の第一四半期、90億ドルの財政赤字を計上しました。
専門家によれば、イエメンで使用する莫大な額の武器の購入や拙い経営が、その主な要因だということです。