サウジ政権によるバーレーン市民殺害の新たな側面が判明
3月 27, 2016 18:15 Asia/Tokyo
アメリカの国務長官を務めたヒラリー・クリントン氏と補佐官との間に交わされた書簡から、サウジアラビア軍によるバーレーン人抗議者の殺害の新たな側面が明らかになりました。
アルアーラム・チャンネルのインターネットサイトが27日日曜、報じたところによりますと、クリントン前国務長官と当時のブルメンタール補佐官との間で交わされた書簡により、改めて政府に反対するバーレーン人抗議者の殺害や、同国での革命の弾圧にサウジアラビアが関与していることが明らかになっています。
ブルメンタール氏は2011年3月16日、クリントン氏に宛てたメールにおいて、バーレーンのハリーファ政権が秘密裏に、サウジ国王の軍事顧問に対し3月13日にバーレーンに入国したサウジアラビア側の1000名の要員が、必要に迫られれば殺害目的で銃撃を行い、抗議者を解散させるためにバーレーンの治安部隊への支援がなされるべきだと通達していたことを告知しています。
一方、サウジアラビア軍もバーレーン軍と連携し、同国の真珠広場で抗議者を攻撃し、これにより少なくとも12名が死亡、ほか30名から50名が負傷しています。
バーレーンでは、2011年に国民の民主化要求運動が弾圧されて以来、これまで国民による平和的なデモが繰り広げられています。
バーレーンのハリーファ政権も、同国内に配備されているアラブ首長国連邦の治安部隊とサウジアラビア軍の支援により、国内の市民運動を弾圧しています。