イラク新首相が組閣を断念
3月 02, 2020 17:56 Asia/Tokyo
イラクの新首相に就任したアラウィ氏が1日日曜夜、動画メッセージの中で組閣を断念したことを明らかにしました。
アラウィ首相は、組閣を断念した理由として、一部の団体による政治的な圧力を挙げています。
また、一部の団体勢力が省庁としてのポストを掌握しようとしている事を指摘し、イラク人の抗議者らに対し、これらの団体への圧力を高めて国民の要求実現を迫るよう求めました。
アラウィ首相は、同国サレハ大統領に宛てた書簡において、組閣できなかった事を謝罪しました。
一方のサレハ大統領もアラウィ首相の組閣断念を受諾し、今後15日以内に様々な勢力と相談の上、新たな首相候補を指名することを明らかにしました。
1日日曜、過去1週間で5回目となったイラク議会の信任採決が、議員の過半数が出席しなかったことから延期されました。イラク議会の全329人の議員のうち、1日日曜の国会に出席したのは3分の1にも満たない108人でした。
アラウィ首相による組閣の最終期限は2日月曜でした。
イラクでは、昨年10月1日以来、公共サービスの不備や雇用機会の不足、汚職などに抗議する市民デモが多発しています。
こうした抗議行動は徐々にエスカレートし、街頭での暴力行為に発展したことから、アブドルマハディ前イラク首相は昨年11月29日に正式に辞任を表明していました。
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