国連特別報告者、「サウジ政権の暗殺部隊に関する更なる疑惑が浮上」
8月 11, 2020 18:52 Asia/Tokyo
国連のカラマード特別報告者が、カナダでの元サウジ諜報当局者の暗殺工作に関する、ムハンマド・サウジアラビア皇太子の新たな罪状に関して、「サウジ暗殺部隊に関するさらなる疑惑が高まっている」と語りました。
米紙ワシントンポストによりますと、カラマード特別報告者はツイッター上で、「サウジのナーイフ元皇太子の側近だったサアド・アル・ジャブリ氏に対する新たな容疑が証明されれば、ムハンマド現皇太子が暗殺部隊に命令を出し、殺害の引責から逃れるという結論が強まる」と述べています。
また、2018年に反体制派のサウジ人ジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏暗殺目的で暗殺部隊がトルコ・イスタンブールに派遣されていたことにふれ、「世界のほかの地域にも派遣されていた正式なサウジの暗殺部隊に関する更なる余罪が浮上してくるだろう」としました。
米ワシントンの裁判所は11日月曜、アルジャブリ氏暗殺工作に関する質疑・取調べのため、ムハンマド皇太子及びそのほか13名のサウジ国籍の人物らの召喚を求めました。
アルジャブリ氏は今月6日、ワシントン市内のある裁判所に出廷し、暗殺を目論まれたとしてムハンマド皇太子を相手取り、訴訟を起こしました。
アルジャブリ氏の訴状では、2018年にムハンマド皇太子が、カショギ氏と同様の暗殺と遺体の分解を目的に、カナダにジャブリ氏を暗殺するチームを派遣した、とされています。
アルジャブリ氏はムハンマド皇太子が入手しようとしている証拠・文書を保有している、とされています。
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