イエメン情勢;政府軍と義勇軍がマーリブ南部に進軍
イエメンの政府軍と義勇軍が、依然として同国西部の戦略的都市マーリブ市への進軍を続けています。
マーリブ州では最近数ヶ月間、首都サヌアに本拠地を置く救国政府軍と、ハーディ旧亡命政権およびサウジアラビア主導アラブ連合軍との衝突が繰り広げられてきました。
この期間中、政府軍側は同州の中心都市マーリブ市まで数キロの距離に進軍することに成功しています。
なお、政府軍は9日火曜、ついにマーリブ市への南の入り口に到達しました。
イエメン筋は、同国のハーディ元大統領系列の軍が政府軍と義勇軍のマーリブ市への進軍プロセスの減速化を狙い、この市につながる主要街道はもとより、わき道などすべての経路上に地雷を仕掛けたとしています。
イエメン政府軍は9日、マーリブ州内で敵対作戦を実施中だったアメリカの偵察用無人機1機を撃墜したと発表しました。
この発表によりますと、撃墜されたボーイング製スキャンイーグルとみられる無人機の残骸の動画が撮影されており、近く公表される見通しです。
マーリブが完全に解放されれば、侵略軍にとって最も重要な拠点が失われることになり、逆に救国政府側にとっては、交渉の場やイエメン危機の政治的な解決法における、政治的な駆け引きの力が増すことになります。
マーリブ州は、豊かな石油・天然ガス資源が埋蔵されていることから高い重要性を有しています。専門家の見解では、同州が完全に解放された場合には、イエメン国内でのサウジ主導連合軍の侵略が終わったと宣言されるべきだとされています。
救国政府側のメンバーであるムハンマド・アルバヒーティ氏は、マーリブの解放は確実であり、このことがアメリカやシオニスト政権イスラエルの懸念材料になっていると強調しました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、サウジおよびUAEアラブ首長国連邦の連合軍司令部のあるイエメン・アデン西部のキャンプ地内にいるサウジ軍は9日、自らの戦闘用機材や軍備、戦車、装甲車、軍用車両などをこの地域から搬出しました。
サウジは2015年3月、国外亡命中のハーディ元イエメン大統領を復権させる名目で、アラブ連合軍というかたちで米国の支援を受けアラブ圏最貧国であるイエメンに対する大規模な攻撃を開始しました。
この侵略により、これまでに数千人ものイエメン人が命を落としており、国連の発表では同国の飢餓は世界最大の人道的大惨事に発展しているということです。
米サウジ関係は近年、米国を拠点にしていたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害や、イエメン内戦へのサウジの関与を受けて軋轢を抱えています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj
https://www.instagram.com/parstodayjapanese/
http://urmedium.com/c/japaneseradio