アラブ人専門家「サウジ・パキスタン防衛協定はイスラエルにとって打撃」
9月 20, 2025 21:45 Asia/Tokyo
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アブドルバーリ・アトワン氏
在英アラブ紙「ライ・アルヨウム」のアブドルバーリ・アトワン編集長は、サウジアラビアとパキスタンの間で締結された防衛協定について、イスラエルにとって大きな衝撃であると指摘しました。
【ParsToday西アジア】アトワン氏は記事の中で、サウジ・パキスタンの相互防衛協定は、軍事的および政治的に前例のない変革であり、イスラエルに対して非常に強いメッセージを送るものだと記しました。
アトワンはこの中で、両国の協定が「イスラム版NATO」の初期段階となるかもしれないとの見方を示しました。特に、世界が大きな変革の瀬戸際にあり、アメリカの覇権の崩壊を背景に中国が世界のリーダーへと進んでいる中で、この協定は重要な意味を持つとしています。
アトワン氏は、この協定が迅速に進展した理由として、1.トランプ米大統領がイスラエルによるカタール攻撃を支持したこと、2.ネタニヤフ首相が「大イスラエル」計画を公然と提案したこと、3.米国の政策に対するイスラエルの影響力、4.米国がイスラエルによるガザでの虐殺を黙認し続けていることを挙げました。
アトワン氏は、この協定がイスラム世界にとって有益であり、イランを含むすべてのイスラム諸国を巻き込む広範な同盟の基礎となることが期待できるとしました。また、イラン・サウジ関係の改善に触れ、イランのラリージャーニー国会安全保障最高会議書記のサウジ訪問を、イスラエルとアメリカの横暴に対抗するための両国間の増大する協力の兆しとして評価しました。
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