テロへの支援、シリアでの犯罪拡大の要因
23日月曜にシリアで起きた爆弾テロの後、シリア外務省は、「テロ支援国がテロ行為への支援を続けているために、この国での犯罪がなくならない」と発表しました。
シリアモハンマディ解説員
シリア外務省は、国連事務総長と国連安保理議長のそれぞれに書簡を送り、少なくとも150人の市民が死亡した、23日のシリア西部でのテロリストの犯罪に触れ、「サウジアラビア、カタール、トルコといったテロ支援国による抑止措置への妨害と沈黙政策が、テロリストがシリア国民に対する犯罪を続けるためのゴーサインになっている」と強調しました。シリア外務省は声明の中で、「シリアのテロ支援者は、テロを政治的な圧力の手段として利用することで、自分たちの野望を実現しようとしており、それが地域や世界の平和と安全を危険に晒している」としました。
シリア西部のジャブラとタルトスで、23日、7件のテロ攻撃がありました。報道各社は、死者の数を150人と報道しています。テロ組織ISISがこの事件の犯行声明を出しました。
国連のパン事務総長と多くの国が、シリアでのテロ攻撃を非難すると共に、このような痛ましい出来事は、シリアで活動するテロ組織の人道に反する野蛮な本質を示すものだとしました。
23日のISISによるテロ攻撃は、過去5年で最大の犠牲者を出した攻撃とされており、シリアの政府と、ISISやヌスラ戦線を除く反体制派が、恒久的な停戦確立に向けて協議を行っている中で起こりました。
シリアでの停戦は、およそ3ヶ月前から、アメリカとロシアの同意、140のグループの承認によって比較的、平穏が保たれていました。しかし、この停戦から除外されていたISISとヌスラ戦線は、テロ攻撃の拡大により、この間、数百人のシリア市民を殺害しました。そのため、シリアの政府関係者は、サウジアラビア、トルコ、カタールの支援を受けたISISとヌスラ戦線のテロリストが、このような犯罪により、シリア危機を平和的に解決するための国際的な努力を失敗させているとしています。
こうした中、サウジアラビアとアメリカは、この数週間、何度もシリアの和平協議を批判し、彼らの言う通りにしなければ、シリア政府に対する戦争や圧力の拡大は避けられないと強調してきました。実際、テロリストやその支援者は、過去5年のシリアの政府や国民に対する陰謀が失敗した後も、都市部での犯罪や政治的な圧力により、シリア時の情勢変化の中で、自分たちの立場を強化しようとしています。しかしながら、シリアの情勢から分かるのは、シリアの政府と軍への国内の支持により、シリア政府を崩壊させようとするシナリオは簡単には実現されない、ということです。テロの支援者たちは、最終的に、シリアの政府と反体制派の協議再開に向けた国際的なアプローチを受け入れる以外に、方法はないのです。