サウジ刑務所内の外国人労働者の状況に、移民権利団体が懸念
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サウジ刑務所内の外国人労働者
サウジアラビアの刑務所に収容されている外国人労働者の悲惨な状況について、移民労働者の権利・保護を求める団体が懸念を表明しました。
ペルシア湾南岸のアラブ諸国で働く外国人労働者の人権状況を監視する団体「Migrant-Rights.org」は、サウジアラビアで拘束された外国人労働者たちが、刑務所内で悲惨な状況に置かれていることから支援を求めていることを明らかにしました。
サウジアラビアでは1964年以降、奴隷制は禁止されていますが、同国で働く多くの外国人労働者が奴隷と似たような境遇に置かれており、過重労働や疲労、虐待、食事を与えられないなどの問題に直面しているとする複数の実態報告が公表されています。
サウジの外国人労働者は長年、最悪の生活環境に置かれていますが、同国に渡る外国人労働者とくに女性労働者の数は、ここ数年で著しく増加しています。しかし、その多くの状況が悲惨で絶望的なもので、そのような外国人労働者のために動こうとする者は全くいません。
サウジアラビアで働く外国人労働者の多くは、スリランカやフィリピン、ネパール、パキスタン、モーリタニアなどの貧しい国の出身で、貧困や自国を覆う困難から逃れ、生活状況を改善したいという一心でサウジにやってきました。そして、わずかな賃金と引き換えに長時間サウジ人のために働くことになったのです。
それにもかかわらず、サウジ人の雇用主は、そのわずかな賃金さえも期日通りにかつ満額支払おうとせず、もし労働者側がそれを要求しようものなら、最悪な態度をとられます。サウジアラビアには、外国人労働者が雇用主の横暴に対して自らを守るための法的な後ろ盾は、なんら存在しないのです。

