英2閣僚が辞任、不祥事頻発の現首相に抗議
7月 06, 2022 15:02 Asia/Tokyo
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英国のボリス・ジョンソン首相、リシ・スナク財務相とサジド・ジャビド保健・社会福祉相
イギリスで、閣僚2名がジョンソン現首相に抗議し辞任しました。
フランス通信によりますと、英国のリシ・スナク財務相とサジド・ジャビド保健・社会福祉相が5日火曜、ボリス・ジョンソン首相に抗議し相次いで辞任を表明しました。
ジョンソン政権はここ数か月にわたりスキャンダルが相次いでいましたが、閣僚の辞任は初めてのことです。
英与党・保守党では先週、ジョンソン氏により下院の院内副幹事長に任命されていたクリス・ピンチャー氏が、酔って男性2人に痴漢行為をはたらいたとの告発を受けて辞任した後、この問題をめぐる政府の説明は二転三転していました。
栄首相官邸は当初、ジョンソン氏は2月にピンチャー氏を起用した際、過去の疑惑については把握していなかったとしていたが、元上級公務員の証言から、ジョンソン氏が外相時代の2019年にピンチャー氏の不適切行為について知らされていたことが明らかになりました。
これを受けてイギリス政府の説明は破綻し、ジョンソン氏は5日、謝罪に追い込まれました。
この問題が決定打となったとみられ、スナク、シャビド両氏はその直後に辞任を表明し、両者はジョンソン政権のスキャンダル体質はもはや容認できないと説明しています。
今回の辞任騒動は、相次ぐ不祥事の対応に追われているジョンソン首相に大きな打撃となっています。
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