ボルトン元米大統領補佐官「各国でのクーデターに関与」、ロシア「国際調査実施を求める」
(last modified Thu, 14 Jul 2022 05:53:51 GMT )
7月 14, 2022 14:53 Asia/Tokyo
  • ボルトン元米大統領補佐官
    ボルトン元米大統領補佐官

ジョン・ボルトン元米国家安全保障担当大統領補佐官が、他国に対するクーデター計画への関与を認めた後、ザハロワ・ロシア外務省報道官が、これに関する国際的な調査を求めました。

ボルトン氏は2021年1月6日のトランプ前米大統領によるクーデター疑惑を否定するとともに、「米国内ではなく他国でのクーデター計画を幇助した身として、こうした行動には非常に手間がかかると言わなければならない」と述べています。

ザハロワ・ロシア外務省報道官

 

ザハロワ・ロシア外務省報道官はツイッターで、「トランプ前米政権時代に国家安全保障担当大統領補佐官だったボルトン氏が、他国でのクーデター計画に関与したと言っている。この告白は、国際的な調査を必要とする出来事だ」と語りました。

ロシア・タス通信によりますと、ロシアのポリャンスキー国連次席大使も、ボルトン氏がCNNとのインタビューで一部の国のクーデターへのアメリカの関与を認めた数時間後に、「我々は現在、アメリカが2014年のウクライナでのクーデターに関与した事実を告白するのを待っている」と述べています。

2014年のウクライナ政変、およびロシア寄りの当時のヤヌコビッチ政権転覆への米と一部のヨーロッパ諸国の幇助、その結果としてのヤヌコビッチ氏のロシア亡命を受け、ウクライナでは西側寄りの政権が誕生しました。

この政変と同時に、クリミア半島ではウクライナからの分離独立およびロシアへの併合の是非を問う住民投票が実施されています。

ロシア系住民が多数派を占めるウクライナ東部地域も、激しい衝突に巻き込まれ、これらの衝突によりこの地域ではルガンスク州とドネツク州が自治共和国となることを宣言しました。

 


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