OPECプラスが、産油量を300万バレル削減
報道各社が、OPEC石油輸出国機構にその他の産油国を加えたOPECプラスがアメリカの要求に反して産油量を300万バレル削減したことを確認したとしました。
アメリカとそれ以外の西側諸国は、今年2月24日にウクライナで始まったロシアの特殊軍事作戦への対抗措置として、大規模な対ロシア制裁を行使してきました。
その一方で、西側諸国はこうした各種制裁を行使しておきながら、特に石油・天然ガスを初めとした経済部門での対ロシア制裁強化により、欧州経済や国際エネルギー市況がこれまで以上に混乱することを危惧しています。
ロシアに対し行使された各種制裁はこれまで、欧州経済を様々な問題に直面させてきました。
こうした中、これらの制裁の影響は世界の多くの国を圧迫しています。
ロシア・スプートニク通信は、複数の国際メディアの報道として、OPECプラスが去る6月に当初の産油枠より日量300万バレル少なく生産したと報じており、その理由として一部の国への投資の減少や一部の加盟国に対する制裁により、加盟国が世界的なエネルギー危機を収束させる力が弱まっていることを挙げています。
その一方で、バイデン大統領は「OPECが産油量を増やし、ロシアからの供給が混乱している部分を補填して、燃料コストの上昇やインフレを様々な面から緩和するよう希望する」と表明していました。
ロシア・インタファクス通信はある情報筋の話として、「今年6月のOPECプラスの減産率は320%に増加した」と報じました。
さらに、OPECプラスの去る6月の産油量は、事前に合意・計画されていた量より日量284万バレル少なかったことがわかったとしました。
これに先立ち、バイデン大統領の西アジア訪問の中で、米ホワイトハウスは「近くOPECプラスが産油量を増やすよう期待する」と表明しています。