OPECプラスが日量10万バレル増で合意 米の大幅増産要請に応じず
(last modified Thu, 04 Aug 2022 06:03:16 GMT )
8月 04, 2022 15:03 Asia/Tokyo

ロイター通信が、「OPEC石油輸出国機構およびそれ以外の産油国が結成するOPECプラスが3日水曜、この9月の日量10万バレルの増産に合意し、アメリカの大幅増産要請には応じなかった」と報じました。

OPECを構成しているのはアルジェリア、イラン、イラク、クウェート、リビア、ナイジェリア、カタール、サウジアラビア、UAEアラブ首長国連邦、エクアドル、アンゴラ、ベネズエラ、そしてコンゴ共和国で、本部はオーストリア・ウィーンにあります。

なおOPECプラスは、これらの国にロシアなどその他の主要産油国が加わり構成されています。

OPECプラスは、新型コロナウイルスの世界的大流行および原油需要の減少を理由に、1日あたりの産油量を1000万バレル削減し、市場への過剰供給を抑止していました。

しかし、コロナ蔓延状況の改善と石油消費国の経済状況の回復にあわせて、その後は段階的に産油量を引き上げていました。

ロイター通信は情報筋の話として、OPECプラスが3日水曜の閣僚級会合で、今年9月は10万バレルのみ増産することで合意したと報じています。

これにより、増産規模は従来よりもさらに抑えられ、実質的にはほぼ現状維持で決定したことになります。

バイデン米大統領は7月に西アジアを訪問してこの地域の産油国に対し石油増産への協力を働きかけていましたが、OPECプラスはまたもや大幅増産要請に応じず、アメリカの思惑は失敗に終わりました。

なお、オウジー・イラン石油大臣は第31回OPECプラス会合において、同国として今後もOPECとの建設的な協力を継続していく旨を強調しています。

 


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