アフリカ・コンゴで、ISIS系組織が刑務所を襲撃
8月 11, 2022 15:23 Asia/Tokyo
アフリカ・コンゴ民主共和国軍によりますと、同国東部ブテンボ市にあるカクワングラ刑務所に対するADF民主同盟軍による攻撃で、8人が死亡したほか、800人以上の収監者が脱走しました。
ADFはISIS系の組織で、これまで長年にわたりコンゴ民主共和国にて犯罪に手を染め、同国の多数の村落がこの武装組織の襲撃や略奪などの残忍な行動の被害を受けています。
トルコ・アナトリア通信によりますと、コンゴ民主共和国東部・北キブ州の武装勢力に対する軍事作戦の報道官を務めるアントニー・ムワルシイ氏は10日水曜、記者会見し、「今月9日の夜、ADFのメンバー80人が刑務所を攻撃し、12人の女性を含む13人のメンバーを脱獄させた」と表明しました。
また、「この襲撃の中で、警察官2名と民間人1人を含む8人が死亡した」としています。
こうした中、コンゴ民主共和国の複数のメディアは、「この襲撃で、カクワングラ中央刑務所からも 822 人の囚人が脱走した。襲撃前には、この刑務所に874人の収監者がいた」と報じました。
コンゴ民主共和国の東部地域では過去20年間にわたり、政府軍と反政府勢力の間で紛争が続いています。
国連によりますと、昨年反乱軍は同国北キブ州とイトゥリ州で 1200 人以上の民間人を殺害しており、こうした虐殺の繰り返しにより、多数の家族、さらには村落全体の避難につながっています。